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エリザベスドール?(40)

[426]  ぐうりんぼ  2009-01-12投稿
 グルーバと言う兵士がローズマリーが近寄って来たから発砲を止めた。

 ローズマリーは素手で一気にグルーバの胸部を突き破った。

 断末魔の声を発したグルーバ。

 胸部から多量の鮮血が吹き出す。

 ローズマリーは相手の体内から心臓をわしづかみすると、一気に引き抜いた。

 グルーバはその場で倒れてしまう。

 すかさず…

 ローズマリーはグルーバの口を大きく裂いて、心臓をグイグイと口の中へ押し込んだ。

 立ち上がり、悪魔のような表情で笑みを浮かべるローズマリー。

「アー、ハハハハ!」

 勝どきの高笑いだ。

 こりゃあ、ダメだ!

 兵士たちも流石に手を出す事をためらった。

「本部応答願います!
 本部!」

 2体の人形に気づかれぬよう、1人が別の場所で無線交信を始めた。

 ―――――――――\r

 無線交信はパトカー無線にも入っていた。

 無線を聞いてモグレ警部は思わず車体を拳で叩いた。

「最強の軍隊を投入しても歯が立たない!
 想像絶する化け物人形じゃないかッ!」

 部隊の敗退に息を呑むモグレ警部。

 レイロ刑事が弱音を吐く。

「我々警察でなくて良かったですね?
 いとも簡単に、やられていますよ」

「私や君も含めてな」

 アースルが心配して、モグレ警部に訊く。

「警部、警察は黙って見ているだけなのか?」

「え?」

「えじゃない。このままだと、ローズマリーは外へ出て街は大パニックになるんだよ!」

「分かってます」

「分かってるなら何故、やらない!?」

「今は軍の行動に一任されているから、我々警察は何も出来ませんよ」


 こっそりと、軍の様子を見に行っていたマーティ巡査が戻って来た。

「警部」

「無線聞いたけど、相当やられたみたいだな?」

「ほぼ、全滅です」

「誰も、いないのか?」

「外で警戒している、一部の隊員が残っている以外はですね」

「全滅か、やはり」

 改めて、事態の深刻さを実感するモグレ警部。

 レイロ刑事が言う。

「だとしたら、あの2体が外へ出て来ますね?
 中の警備は手薄だと思いますし」

 この時、モグレ警部のケータイに署から連絡が入った。

 リスター署長からだ。

 軍からの要請で…

 現場で残っている兵士たちに協力して欲しいと言う。

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