携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 奈央と出会えたから。<305>

奈央と出会えたから。<305>

[557]  麻呂  2009-01-13投稿

京谷さんが去って行った後、



まだ泣いている青山さんと、



その横に立つ成沢さんの姿に、



あたしは、



自分がまだ、この状況を十分に理解出来ていないコトに気付いた。



だって、



そもそも、“クサ”とかって言葉が、



青山さんと成沢さんの会話の中で飛び交っていた時点で、



あたしには、



全く意味が分からなかったし。



でも、



青山さんから煙草を腕に押し付けられそうになったトキの、



ミズホさんの登場にはビックリしたな。


なんか、



全然、頭の整理がつかなくて、



まだ、放心状態のあたし。





『おい、青山。

男遊びも大概にしとけよ?!

どうよ?!

本気で惚れた男に逃げられた気分は?!
ま、自業自得ってトコだよな?!』



まだ泣いている青山さんに向かって、



聖人が言った。



そして、



ミズホさんも聖人に続けて、こう言ってくれたんだ。



『あんた達が“クサ”の栽培をやってるコト、

もし、学校や大人達にバレたらマジやばいよ?!

あたしも聖人も、

今回だけは目をつむってやるからサ。

そのかわり、奈央と秋田谷には、

今後一切手ェ出すなよ?!

この2人にもし、何かしたら、

あたしも聖人も、

あんた達を許さないよ?!

分かったね?!』





青山さんも成沢さんも、



最後までうつむいて、小さくなっていた。



『そろそろ引き上げねぇと、ヤバイぜ?!ミズホ。』



『そうね。

青山に成沢。あんた達も、もう行きな。』



ミズホさんが、そう言うと、



青山さんと成沢さんは、



たどたどしい足取りで、この場から立ち去った。

感想

感想はありません。

「 麻呂 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス