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夢の国の出来事〜さめない夢〜

[327]  雪印  2009-01-13投稿
寒い朝、無理矢理ベットから起き上がるように彼の腕を離れた。

タイムリミット、夢からさめなければいけない。

『まだ、行かないで?』

『次いつ会える?』

『必ず会えるの信じてる』

夢の中では自分が話すことは出来ないのか…

それとも胸がいっぱいで話せないのか…

とにかく伝えたい思いが沢山あったが、私は思いを込めて小さなキスをした。

『ゴメン、挨拶、お礼!…?』

今更になり急に恥ずかしくなり、変な言い訳をしてしまっう、大胆…すぎる…よ自分!

でも彼の反応は私の恥ずかしさを数秒でけしてくれた。

にっこり笑い、とても嬉しそうに、そっと私の頬にふれ

『赤いダネ…カワイイ』

そんな幸せな時間もあっという間、振り返ると無情にも飛行機の時間を知らせる時計、

『もぉ、いくね、ありがと、出会えてよかった。』

私は夢からさめる準備をするべく、冷静に…

目覚ましに冷たい水で顔を洗うように…

自分で言った言葉はひんやりと冷たく心を濡らした…

その時、ふんわり暖かい、タオルのように私の心を包んだのは、

彼の言葉だった。

『まだ終わらない、これからスタート、毎日電話必ずする。すきだから』

そう、まだ夢はさめていないのだ!

そおおもった私は、彼に手をふり、もぉ振り返らなかった。

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