僕、日常、神様、悲壮4
「な、なんでお前がここに?」
横田が言う。
寒さからか、恐怖からか、声が震えているようだった。
「こっちのセリフだ。なんでてめえがいるんだ!」
今来たばかりの坂本が怒鳴った。
僕はその様子を木の陰から見ている。
「そ、それは…、手紙でさ」
横田の声にはほとんど力がなかったが、何とか聞き取れた。
「バカじゃねーの?それ、俺らが書いたんだよ。バーカ」
「ど、どういうことだよ」
「俺が書いて、今朝松井に入れさせたんだけどよお」
松井?僕には何が起きているのか把握できなかった。
横田と坂本の話しは続く。
「間違えて、てめえの靴箱に入れちまったみたいだな」
冷たい風が、落ちた葉っぱをパラパラと蹴散らす。
「じゃあ、この手紙は誰のとこに入れるつもりだったわけ?何の為に?」
僕はあのピンクのラブレターを無意識に想像していた。
「吉川だ。理由は簡単、殺す為だ」
冗談に聞こえないから恐ろしい。
ピンクのラブレターとその言葉のギャップの凄まじさに、僕は叫びそうになった。
「え」
「吉川をここにおびき寄せて殺す!」
「な、なんで」
「てめえには関係ねえだろ!それより、てめえはこの話を聞いちまったわけだ」
灰色の空が余計に不気味さを引き立てる。
「その手紙を吉川の靴箱に入れてこい!さもないと、てめえも殺す」
(プーぅ)
そこで、おならの音が響いた。誰のかと思ったら、僕のだった。
さっきサツマイモを食べ過ぎたからか?
皮も残さず食べておけばよかった、と激しく後悔した。
ー続くー
横田が言う。
寒さからか、恐怖からか、声が震えているようだった。
「こっちのセリフだ。なんでてめえがいるんだ!」
今来たばかりの坂本が怒鳴った。
僕はその様子を木の陰から見ている。
「そ、それは…、手紙でさ」
横田の声にはほとんど力がなかったが、何とか聞き取れた。
「バカじゃねーの?それ、俺らが書いたんだよ。バーカ」
「ど、どういうことだよ」
「俺が書いて、今朝松井に入れさせたんだけどよお」
松井?僕には何が起きているのか把握できなかった。
横田と坂本の話しは続く。
「間違えて、てめえの靴箱に入れちまったみたいだな」
冷たい風が、落ちた葉っぱをパラパラと蹴散らす。
「じゃあ、この手紙は誰のとこに入れるつもりだったわけ?何の為に?」
僕はあのピンクのラブレターを無意識に想像していた。
「吉川だ。理由は簡単、殺す為だ」
冗談に聞こえないから恐ろしい。
ピンクのラブレターとその言葉のギャップの凄まじさに、僕は叫びそうになった。
「え」
「吉川をここにおびき寄せて殺す!」
「な、なんで」
「てめえには関係ねえだろ!それより、てめえはこの話を聞いちまったわけだ」
灰色の空が余計に不気味さを引き立てる。
「その手紙を吉川の靴箱に入れてこい!さもないと、てめえも殺す」
(プーぅ)
そこで、おならの音が響いた。誰のかと思ったら、僕のだった。
さっきサツマイモを食べ過ぎたからか?
皮も残さず食べておけばよかった、と激しく後悔した。
ー続くー
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