「be…」
「be…
私の名前は薔切裂人。
(ばらきりさくひと)
むろん偽名だ。
私が偽名を名乗る理由は私の職業が関係している。
「殺し屋」という商売をしているのだ。
もっとも偽名は芸能人や作家も名乗るし、今は誰もがネットでは偽名を使う。
偽名は殺し屋の専売特許ではない。
しかし、こうも言えるだろう…今は誰もが犯罪者と成り、殺し屋と成るようになった。
偽名を名乗るとは、そういう事だ。
偽名は人の本性を現わにする。
何であれ、それは危険な事だろう。
電源を切り、全てを忘れて眠る間にも、悪意は増殖し、忍び寄る。
悪意こそ「人類」が媒介する最凶のウィルスだ。
それは恐怖という悪寒をもたらし、憎悪という熱を発する。
そして、死、死、死だ。
御静聴ありがとう。
私は殺し屋。
『運命』と呼ばれる。
…and death」
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