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夕焼け〔4〕

[342]  ニコル  2009-01-15投稿
僕は何気なく、おじいちゃんに池で飼っていた鯉の事を尋ねた。


「あれは本当に立派な鯉だった。思えば40年も生きたんだ。仕方ないことだったんだ。」

おじいちゃんはそれだけ言うと、池の方へ目をやって少し寂しそうな表情をしていた。


その後、二人の間にしばらくの間沈黙が続いた。






「散歩にでも行くか?」

沈黙を破ったのは、おじいちゃんのこの一言だった。


突然の言葉に驚き、僕は父さんたちの方へ目を向けた。


父さんたちは小さく笑って、行ってこいとばかりに頷いた。


僕はおじいちゃんに連れられて、川沿いの並木道へと向かった。


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