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エリザベスドール・THE・FINAL?

[469]  ぐうりんぼ  2009-01-15投稿
 北の魔界では、ほんの小さな背丈ぐらいしかない。

 能力も小さいし、声も子供みたいな片言の喋り口調でしか出せない。

「ルークト、ケッコンデキル。ウレシイ。
 ルークト、ケッコンデキル。ウレシイ!
 ウレシイ!」

 とまあ…

 足をバタバタさせながらエリザベスは、幼子みたいに1人でハシャぐハシャぐ。

「エリザベスハ、ダーヤンサマニ、ヨク、カワイガラレテイルカラ、スバラシイ、シキガ、ユルサレルワ」

「エリザベスガ、ウラヤマシイ」

「ホント、ウラヤマシイ」

 キャロラインもローズマリーも羨望の眼差しでエリザベスを見つめる。

 エリザベス、優越感に浸りながら言った。

「ワタシハ、トクベツ。 ダカラ、ケッコンシキハ、セイダイ。
 ミンナ、イワウ」

 窓の方見ながら妄想に浸り始めるエリザベス。

 彼女の目には…


 タキシード姿のルークと、純白のウエディングドレス姿の自分。

 ダーヤンを始め大勢の仲間(勿論、人形たち)から盛大に祝福される光景が思い浮かぶ。

 お互い見つめ合うルークとエリザベス。

「エリザベス、僕は君の…」

「ルークハ、ワタシダケノ、フィアンセ。
 ズットズット、ワタシダケノ、モノ」

 とまあ…

 エリザベスはルークとの結婚の事で、頭が一杯になっている。

 エリザベスは又、足をバタバタさせながらハシャぎ始めた。

「ルークト、ケッコンシキ。ウレシイ!
 ウレシイ! ウレシイ! ウレシイ!」

 とまあ、うるさい事。

 ローズマリーは思わず、エリザベスを足蹴り。

「ウルサイ!!」

「ウ、ウワーン!」

 泣き出したエリザベス。

 北の魔界の…

 人形のお城での、ルークとの結婚式…

 ところが実際は…

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