くだらない話(6)
このバイトを4年も続けられた理由を話す前に、このバイトを選んだ理由から話すことにしよう。
そもそも僕は、一度就職していた。
どんな仕事をしていたかまでは、語るつもりはないが、しょぼくされた中年の上司を毎日見ながら、いつかは自分もこうなるのかと考えた時、無性に辞めたくなり、一年たたずに辞めた。
その後、1ヶ月ほど何もしないで家にいると、さすがに両親による無言の圧力が強くなり、僕はとりあえず、バイトを探すことにした。
バイトぐらいすぐに受かると思っていたが、これがなかなか受からない。
5つぐらい落とされた気がする。
落とされたるたびに、バイトを探す範囲を、家の周りから少しずつ広げていった。
そうして、今のバイト先の求人に目がとまった。
無料の求人雑誌に写真付きで載っていた。
僕はそれまで、なぜか飲食店を敬遠していたが、なくはないかもと考え直し、電話をかけ、面接を受けた。
するとあっさり受かった。
面接に5回も落ちたのだ。
冷静にバイト選びできていなかったのかも知れない。
いや、落ちたのは4回だったか?
実際働いてみて、なくはないと思うが、ありでもないなと感じている。
そんなバイトを4年も続けられた大きな理由は、ズバリ、彼女ができたからだ。
このバイトで知り合った。
年下。
彼女は僕と違いスレンダーで、顔も小さく、長い黒髪のよく似合う、『日本美人』といった感じ。
和服がよく似合いそうだ。
容姿は申し分ない。
内面はというと、母のような温かさと娘のような愛らしさを、兼ね備えている。
素晴らしい。
きっと、第三者が聞いたら、相当くだらないと思うだろうが、僕自身は大真面目だ。
なにより、この話のタイトルが『くだらない話』なんだから、このぐらい書いてもいいだろう?
まぁ、僕自身は彼女のことを、これだけ素晴らしいと思っているわけだが、実際のところどうなのか、惚れてしまった僕には、客観的に彼女を見ることはできないのかも知れない。
いや、きっとみんなも、素敵だと思っているはずだ。
そんな彼女だが、実は今日、同じシフトなのだ。
僕より先に表に出ていた。
久しぶりに同じシフトなので、終わったら、一緒にメシでも食いに行こうかな。
どこに行こう?
そうだ。
面接に落ちたのは、5回じゃなくて4回だ。
間違いない。
続きはまたの機会に。
そもそも僕は、一度就職していた。
どんな仕事をしていたかまでは、語るつもりはないが、しょぼくされた中年の上司を毎日見ながら、いつかは自分もこうなるのかと考えた時、無性に辞めたくなり、一年たたずに辞めた。
その後、1ヶ月ほど何もしないで家にいると、さすがに両親による無言の圧力が強くなり、僕はとりあえず、バイトを探すことにした。
バイトぐらいすぐに受かると思っていたが、これがなかなか受からない。
5つぐらい落とされた気がする。
落とされたるたびに、バイトを探す範囲を、家の周りから少しずつ広げていった。
そうして、今のバイト先の求人に目がとまった。
無料の求人雑誌に写真付きで載っていた。
僕はそれまで、なぜか飲食店を敬遠していたが、なくはないかもと考え直し、電話をかけ、面接を受けた。
するとあっさり受かった。
面接に5回も落ちたのだ。
冷静にバイト選びできていなかったのかも知れない。
いや、落ちたのは4回だったか?
実際働いてみて、なくはないと思うが、ありでもないなと感じている。
そんなバイトを4年も続けられた大きな理由は、ズバリ、彼女ができたからだ。
このバイトで知り合った。
年下。
彼女は僕と違いスレンダーで、顔も小さく、長い黒髪のよく似合う、『日本美人』といった感じ。
和服がよく似合いそうだ。
容姿は申し分ない。
内面はというと、母のような温かさと娘のような愛らしさを、兼ね備えている。
素晴らしい。
きっと、第三者が聞いたら、相当くだらないと思うだろうが、僕自身は大真面目だ。
なにより、この話のタイトルが『くだらない話』なんだから、このぐらい書いてもいいだろう?
まぁ、僕自身は彼女のことを、これだけ素晴らしいと思っているわけだが、実際のところどうなのか、惚れてしまった僕には、客観的に彼女を見ることはできないのかも知れない。
いや、きっとみんなも、素敵だと思っているはずだ。
そんな彼女だが、実は今日、同じシフトなのだ。
僕より先に表に出ていた。
久しぶりに同じシフトなので、終わったら、一緒にメシでも食いに行こうかな。
どこに行こう?
そうだ。
面接に落ちたのは、5回じゃなくて4回だ。
間違いない。
続きはまたの機会に。
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