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くだらない話(6)

[414]  タンバリン  2009-01-16投稿
このバイトを4年も続けられた理由を話す前に、このバイトを選んだ理由から話すことにしよう。

そもそも僕は、一度就職していた。
どんな仕事をしていたかまでは、語るつもりはないが、しょぼくされた中年の上司を毎日見ながら、いつかは自分もこうなるのかと考えた時、無性に辞めたくなり、一年たたずに辞めた。

その後、1ヶ月ほど何もしないで家にいると、さすがに両親による無言の圧力が強くなり、僕はとりあえず、バイトを探すことにした。

バイトぐらいすぐに受かると思っていたが、これがなかなか受からない。

5つぐらい落とされた気がする。

落とされたるたびに、バイトを探す範囲を、家の周りから少しずつ広げていった。

そうして、今のバイト先の求人に目がとまった。
無料の求人雑誌に写真付きで載っていた。

僕はそれまで、なぜか飲食店を敬遠していたが、なくはないかもと考え直し、電話をかけ、面接を受けた。

するとあっさり受かった。

面接に5回も落ちたのだ。
冷静にバイト選びできていなかったのかも知れない。

いや、落ちたのは4回だったか?

実際働いてみて、なくはないと思うが、ありでもないなと感じている。

そんなバイトを4年も続けられた大きな理由は、ズバリ、彼女ができたからだ。
このバイトで知り合った。
年下。

彼女は僕と違いスレンダーで、顔も小さく、長い黒髪のよく似合う、『日本美人』といった感じ。
和服がよく似合いそうだ。
容姿は申し分ない。

内面はというと、母のような温かさと娘のような愛らしさを、兼ね備えている。

素晴らしい。

きっと、第三者が聞いたら、相当くだらないと思うだろうが、僕自身は大真面目だ。

なにより、この話のタイトルが『くだらない話』なんだから、このぐらい書いてもいいだろう?

まぁ、僕自身は彼女のことを、これだけ素晴らしいと思っているわけだが、実際のところどうなのか、惚れてしまった僕には、客観的に彼女を見ることはできないのかも知れない。

いや、きっとみんなも、素敵だと思っているはずだ。


そんな彼女だが、実は今日、同じシフトなのだ。
僕より先に表に出ていた。

久しぶりに同じシフトなので、終わったら、一緒にメシでも食いに行こうかな。
どこに行こう?


そうだ。
面接に落ちたのは、5回じゃなくて4回だ。

間違いない。




続きはまたの機会に。

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