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一生 シアワセ30

[444]  さきざき ひろ  2009-01-16投稿
離婚に至るまで、半年くらいかかった。だって、その頃の僕は地域の役員や、学校…いろいろ請け負っていた。
親戚が集まり、何回も話し合った。

中には、僕に協力してくれる人もいたけど、やっぱり悪い事をしたのは僕だし、…どうにもならなかった。

僕は家を出た。
子供達にはこのままこの家に居て欲しかったし、引っ越しや転校なんてさせたくなかったから、全ておいて僕は体ひとつで家を出た。

二人の子供がいたけど、…上はお姉ちゃん。
なんとか話しをするとわかってくれる年齢だった。
でも、その中でも嘘をつかないといけなかった。
傷つけないように。

とても辛かった。

それから、一人の生活になった。帰っても誰も居ないアパート。
凄く寂しくて、辛かった。

だって、家族が…大切だったから。
馬鹿だね。

半年くらいして、仕事の付き合いで飲み会があった。その会場に…会わないでいた彼女がいた。
コンパニオンのバイトだった。

ちょっとだけ話しをした。もう、関係ないと思ってたし彼女にも彼氏がいたから。
でも、二次会にも延長で来たんだ。

あれからの事を話した。
彼女の事も聞いた。
…今は誰とも付き合うつもりもないと彼女に言った。

二次会が終わり、久しぶりに一人で飲みに行った。昔、飲みに行ってたお店で僕が一人の時しか行かない落ち着けるところだった。

…有り得なかった。
僕がその店に行ってから15分くらい経っただろうか、彼女が来たんだ。
この店の事は話してなかったはずだし、わからないはず。

後でわかった事だけど、その店で働いている女の子が同じコンパニオンの友達で、僕は飲み屋さん全てニックネームが同じだったから、僕が行った時彼女に…来てるって連絡されてたみたいだった。

繋がるはずない、繋がっちゃいけない二人だったし、…でも、寂しかった。彼女も…彼がいたけど…。

また、時間がある時 会うようになってしまった。

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