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D・E・A・T・h

[735]  一休  2009-01-16投稿
太一は、ぼーっとしていた。
他の4人も太一と同様、ぼーっとしていた。
すると、なぜか樹海にアナウンスが流れた。・・・黒服の男だ。
「言い忘れていたが、ここは私たちの私有地だ。そして、この樹海を少しばかり改造させてもらった。そこにコンパスが落ちているはずだ」。 そこで太一が、すかさずコンパスを探した。すると落ちていたコンパスを太一は拾った。
「そのコンパスで北に向かってくれ。そうすればいずれ樹海を抜けられる。以上だ」。 そこでアナウンスは切れた・・・

「くそっ。何なんだよ、これ」太一の向かい側にいる男が言った。

「落ち着いて下さい。あいつは北に向かえば抜けれると言ったんです。だから・・・」 太一は続けて、「だから皆で力を合わせれば抜けられるはずです」
太一の言葉には、なぜか説得力があった。

それを聞いた4人は納得した。皆いち早くこの場を去りたかったからだ。

「まずは、自己紹介してください。僕は風間 太一です。」太一が最初に言った。
「俺は、権田 猛だ。」ヤクザっぽい風貌の男が言った。
「私は斉藤、よろしく。」 いまどきのギャル風の若者だ。
「ぼ、僕は哲郎、村上 哲郎です。」 こいつは、オタクだとすぐわかるような身なりをしている。

「・・・坂東だ」 いかにも怪しそうな無口の男。

この5人で樹海を抜けることになった・・・

皆、自己紹介を終えても意識を保つのがやっとの状態だった。
それもそうだ・・・
いきなりこんなこところに連れてこられたのだから・・・
こうして、太一を先頭に北へ進み始めたのであった・・・

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