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エリザベスドール・THE・FINAL?

[468]  ぐうりんぼ  2009-01-17投稿
 まだ、気づかないジョージ。

 この時、アースルがふと口にした。

「キャリー・コルベットの事かなセディ婆?」

「お前さんの所で、メイドとして働いていた…
 そのコだよ」

「どうりで、人形や北の魔界に詳しいと思った」

 呆然となるアースルを横目に、納得するジョージ。

 セディは近くに置いてある電気スタンドの、白熱灯の明かりを見つめ始めた。

 視線は…

 遥か遠い、異次元の北の魔界を見ている。

 ―――――――――\r

 北の魔界…

 人間を超越した様々な種別が住む異次元界。

 そこは…

 厚い氷に覆われた大地が広がる、極寒の暗い世界でもある。

 氷の丘に一際、輝く大きな白いお城。

 魔界の小さな人形たちが生活する場所であり、ダーヤンが人形遊びを楽しむ場所でもある。

 シーンと静まり返る辺りをよそに、城の中は賑わっていた。

 広い王の間では、沢山の小さな人形たちが一際大きなダーヤンの周りに集まっている。

「キャハハハハ!」

「キャキャ!」

「ダーヤンサマァ!」

「ワーイ! ワーイ!」

「ケッコンシキッ!
 ケッコンシキッ!
 ケッコンシキッ!」

 結婚式が始まると言う事で…

 人形たちは凄くハシャいでいる。

 しかも…

 ダーヤンから新しい衣装を着せられて、誰もが大ハシャギ。

 特に…

「はあい。キャロラインとローズマリーの分、出来上がりィ」

 キャロラインとローズマリーは、よりゴージャスに縫い込まれた…

 とびきりオシャレな衣装が着せられた。

 地上界で一生懸命頑張って来た2体への、ご褒美だ。

「ステキナ、ドレス!
 ウレシイ!」

「ウレシイ!」

 キャロラインもローズマリーも大喜びで、踊り出した。

 人形たちは、ダーヤンの周りでハシャいだり、チョロチョロと走り回ったりして…

 ダーヤンとの楽しいひとときを過ごす。

「キャキャ!」

「キャハハハハ!」

「ダーヤンサマァ!
 ダーヤンサマァ!」

 中には、ダーヤンの肩に座って足をバタバタさせたり、走り回ったりする人形たちや…

 ブランコやシーソーで遊ぶ人形たちもいる。

 宙に浮くバーでハシャいでいた1体が足を滑らせて、下に落ちた。

「ウー、ウワーンッ!」

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