エンブレム〜序章〜?―?
どこに麻衣を連れていけばいいっ。
どこに運べば一番安全なんだよっ。
「どこに…どこにっ」
どこにどこにどこにどこにっ。
「慎弥君っ!」
その時後ろから俺を呼ぶ声が聞こえた。
あの声は…。
「無事だったか!良かった、家が全焼してたから…もうダメかと…」
誠さんだった。
「ま…こと…さん」
人が…居た…。
「少佐っ!近隣の生存者の安全は確保しましたっ!」
誠さんの無線からそんな音が聞こえた。
「そうか、よしっ。さ、慎弥君こっちへ――」
これで…麻衣は…。
「誠さん…」
抱えていた麻衣を誠さんに手渡した。
「え…」
「麻衣を…頼みます」
そうして俺は踵を返し走り出した。
「ちょっ…慎弥君っ!慎弥君っ!!」
叫ぶように俺の名前を誠さんは呼んでいたが無視した。
「どこだ…!」
俺はやつを探すことだけで頭が一杯だったから。
どこだどこだどこだどこだどこだどこだっ。
見つけてやる見つけてやる見つけてやる見つけてやる。
「殺してやる…っ!」
絶対に…殺してやるっ!
「出てこいっ!」
出てこい出てこい出てこい出てこいっ!
「どこだぁぁあぁぁっ!」
〔ザクッ〕
「がっ…」
どこに運べば一番安全なんだよっ。
「どこに…どこにっ」
どこにどこにどこにどこにっ。
「慎弥君っ!」
その時後ろから俺を呼ぶ声が聞こえた。
あの声は…。
「無事だったか!良かった、家が全焼してたから…もうダメかと…」
誠さんだった。
「ま…こと…さん」
人が…居た…。
「少佐っ!近隣の生存者の安全は確保しましたっ!」
誠さんの無線からそんな音が聞こえた。
「そうか、よしっ。さ、慎弥君こっちへ――」
これで…麻衣は…。
「誠さん…」
抱えていた麻衣を誠さんに手渡した。
「え…」
「麻衣を…頼みます」
そうして俺は踵を返し走り出した。
「ちょっ…慎弥君っ!慎弥君っ!!」
叫ぶように俺の名前を誠さんは呼んでいたが無視した。
「どこだ…!」
俺はやつを探すことだけで頭が一杯だったから。
どこだどこだどこだどこだどこだどこだっ。
見つけてやる見つけてやる見つけてやる見つけてやる。
「殺してやる…っ!」
絶対に…殺してやるっ!
「出てこいっ!」
出てこい出てこい出てこい出てこいっ!
「どこだぁぁあぁぁっ!」
〔ザクッ〕
「がっ…」
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