噂上等ノンフィクション?
私は不安と期待を持ちながら、彼に言った。
「妊娠した」
「…」
複雑な彼の表情。
当たり前だ。彼は既婚者。そして 二人の子供が居る。
「産んでいいよ」
「!!」
やっぱり 彼は私の事を
本当に大切に思っていてくれている。
でも、その直後 彼は言った。
「認知は出来んけど、お前が産みたいんやったら。お前の好きなようにしたらいいよ。俺は反対せえへんよ。お前の気持ちを大切にしぃ。」
優しい、穏やかな口調。
優しい笑顔。
私は 初めて気付いた。
やっと気付いた。
彼は 私を愛していない と。
私の心は潰れてしまった。
そして 中絶。
私は彼を忘れる為に まだ当時あった テレクラで
又 売春を始めた。
いつか テレクラでも 本当に好きな人が出来るかも知れない、淡い思いを抱いて。
彼との関係はズルズルと続いていた。
彼から 連絡が来るのだ。
拒めない。
憎いはずなのに。
行きずりの男
不倫相手
自分自身 もうどうでもよかった。
この頃から 何の為に生きているのかわからなくなっていた。
そして、又妊娠。中絶。
身も心も壊れていった。
壊れるなら全部 壊そう。私自身を。
その頃は両親は仕事場で寝泊まりしていた。
私は近所のマンションで兄と暮らしていた。
親は私と一緒に暮らしたくなかったんだ。
そして、ある日、テレビの見よう見真似で
手首に包丁をあてた。
痛い。熱い。死ねない。
沢山の傷だけが残った。
誰にも気付かれないようにした。
兄は 全く気付いていない。
ある日、私は彼と喧嘩をして マンションに帰った。 珍しく、いや、初めて彼が追いかけて来た。
通路側の私の部屋の窓をノックする音。
彼だ。
「ちゃんと帰っててよかった」
その直後、何処に居たのか 兄が突然
「俺の妹に手ぇ出すなや!!」
えっ!?何?
兄の言葉で 逃げるように帰った彼。私は追いかけようとした。
すると、兄が私の腕を掴み
「お前、この傷の痛み忘れたんか!!」
初めて見る兄の涙。
何も気付かない振りをしていてくれた 兄の涙。
その時、初めて星を見た。
「妊娠した」
「…」
複雑な彼の表情。
当たり前だ。彼は既婚者。そして 二人の子供が居る。
「産んでいいよ」
「!!」
やっぱり 彼は私の事を
本当に大切に思っていてくれている。
でも、その直後 彼は言った。
「認知は出来んけど、お前が産みたいんやったら。お前の好きなようにしたらいいよ。俺は反対せえへんよ。お前の気持ちを大切にしぃ。」
優しい、穏やかな口調。
優しい笑顔。
私は 初めて気付いた。
やっと気付いた。
彼は 私を愛していない と。
私の心は潰れてしまった。
そして 中絶。
私は彼を忘れる為に まだ当時あった テレクラで
又 売春を始めた。
いつか テレクラでも 本当に好きな人が出来るかも知れない、淡い思いを抱いて。
彼との関係はズルズルと続いていた。
彼から 連絡が来るのだ。
拒めない。
憎いはずなのに。
行きずりの男
不倫相手
自分自身 もうどうでもよかった。
この頃から 何の為に生きているのかわからなくなっていた。
そして、又妊娠。中絶。
身も心も壊れていった。
壊れるなら全部 壊そう。私自身を。
その頃は両親は仕事場で寝泊まりしていた。
私は近所のマンションで兄と暮らしていた。
親は私と一緒に暮らしたくなかったんだ。
そして、ある日、テレビの見よう見真似で
手首に包丁をあてた。
痛い。熱い。死ねない。
沢山の傷だけが残った。
誰にも気付かれないようにした。
兄は 全く気付いていない。
ある日、私は彼と喧嘩をして マンションに帰った。 珍しく、いや、初めて彼が追いかけて来た。
通路側の私の部屋の窓をノックする音。
彼だ。
「ちゃんと帰っててよかった」
その直後、何処に居たのか 兄が突然
「俺の妹に手ぇ出すなや!!」
えっ!?何?
兄の言葉で 逃げるように帰った彼。私は追いかけようとした。
すると、兄が私の腕を掴み
「お前、この傷の痛み忘れたんか!!」
初めて見る兄の涙。
何も気付かない振りをしていてくれた 兄の涙。
その時、初めて星を見た。
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