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(仮)消えた男…陰の薄い恋…3-2

[510]  月の狼  2009-01-18投稿
牧刑事は慌てて後ろを振り返った!確かに200メートルほど後ろに白いアパートが見える!それでも牧刑事は車をUターンさせてアパートまで送った!

牧刑事「後で、また少し、お話しを伺いに来ますので…あまり気を落とさないで下さい…」

今の伊井 香 に何を言っても無駄だと思っていても少しでも言葉を掛けて上げたかったのだ…
伊井 香 は無言のまま幽霊の様にスゥ〜と車を降りようとした時に慌てて牧刑事が…

牧刑事「あっ?!お部屋は何処ですか?」

香「私の部屋は2階の角です…」

と言って指を指した!
その後、消えるように車を降りて2階の角の部屋に入って行った…
それを見届けて牧刑事は現場に戻った…
牧刑事が2階の部屋に戻った時には安野 丈 の遺体は既に無かった…司法解剖に運び出されたのだ…

牧刑事「遺体に外傷は有ったのですか?」

轟刑部「いや…全く無い!鑑識が言うには缶ビールを飲んで熟睡してたようだ…後は司法解剖で睡眠薬や薬物とか出て来るか?だ…今の所、自殺、他殺、事故の全てが当て嵌まる…とにかく部屋を詳しく調べよう…厄介な事件だなぁ…」

と言いながら…何処を、どう調べて良いものか…
轟刑部も牧刑事も鑑識も戸惑っていた…
なにしろアパートは、かなり酷い状態で焼けているし…水浸しだ…



つづく

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