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○●純+粋な恋●?

[542]  沖田 穂波  2009-01-19投稿

1-? 春の墓

純の頭は,まだ上がらない。
女は,やっと探した言葉で言った。

『あなたが初めてです。真剣に,私の話を聞いてくれたのは‥。
しかも理解までしようとしてくれて‥。
私は,それだけで充分ですよ。』

『理解,しました。』

純は顔を上げ真っ直ぐに女を見た。

『存在する命,そして,あなたが優しさに溢れる人だって事。』

純は微笑んだ。

『これでも,私は理解が早い方なんです。』

女はこの若い男に度肝を抜かれた様な気がした。
この人の言動,一つ一つに驚かされてばかりだ。

今,目の前に居るこの不思議な男を,
女は目を丸くして見ていた。


●○続く●○

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