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エリザベスドール…おまけ1

[610]  ぐうりんぼ  2009-01-20投稿
 北の魔界の人形たちの城…

 魔王スペルダーの娘ダーヤンが人形たちと遊んでいた。

「キャハハハハ!」

「ダーヤンサマァ!」

「ダッコ! ダッコ!」

 人形たちはダーヤンとの楽しいひとときに心をはずませている。

「さて」

 ダーヤンが帰る時間となった。

「モット、アソビタイ」

「カエラナイデ!」

 駄々をこねる人形たち。

 いつまでも長居は出来ないから、ダーヤンは城の管理人サラに託して帰って行った。

 ダーヤンが帰った後、サラは人形たちを見て捨て台詞を吐いた。

「フン! 食べる事と、遊ぶ事しか、脳が無い人形のガキどもだね!」

 無邪気に遊んでいる人形たち。

 日頃のストレス発散をと、サラは…

 良からぬ事を考える。

 食事タイムだ。

 ミニチュアのテーブルに着いた人形たちは…

 フォークで皿をカチャカチャ叩きながら、食べ物を催促する。

 今日は、魔界の一角獣グリッターの丸焼き。

 ナイフで各皿に切って分けて行く。

 肉が全ての皿に行き渡ると…

「お食べ」

 サラの号令で、人形たちは肉にかぶりついた。

 バクバクバクバク!

 あっという間に肉を平らげた人形たち。

「行儀の悪い人形たちだネェ。姿形は…
 人間で言えば15〜16歳の女の子なのに、幼稚園児以下の精神年齢だよ」

 苦笑するサラ。

「オニク、タベタイ」

 キディがおかわりを催促する。

「何ィ、言ってるんだいキディ? 一杯食べたじゃないか」

「オカワリ、オカワリ」

「お前が一番、食いしん坊だね?」

「オカワリ」

「ダメダメ、もう無いんだよ」

「オカワリ」

「無いんだよ!」

「オカワリ!」

 すると…

「キディ、クイシンボウ」

「アマッタレッコ」

「クイシンボウ」

 周りの人形たちがキディを冷やかす。

 キディは気にする事もなく、おかわりを催促する。

 サラはキディを無視して、後片付けに入る。

 他の人形たちも、後片付けを始めた。

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