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エンブレム〜序章〜?―?

[268]  S・U  2009-01-20投稿
「まだ、動けたのか…少年」
「…」
頭が…痛い。
――熱い。
俺は頭を押さえた。
「殺す…っ」
口が自然と動いていた。



「!」
慎弥の目を見た瞬間、男はこれ以上無いくらいに眼を見開いた。
そして、
「そうか…通りで…」
今まで見せたこともないくらいに冷たい笑みを浮かべた。
「ようやく合点がいった。そうか、成程、だからか」
男はそう独りごち両手を前に出した。すると、残った数十体の人形達が今までより遥かに早いスピードで慎弥に襲い掛かった。
「まだ…生き残りが居たとはな」
男は愉快そうに言葉を紡ぐ。
慎弥はそれら全てを緋黒い瞳で見返していた。
「――夜を背負いし者がっ」
男が大声を上げると共に一体の人形が六分割された。赤い血飛沫が慎弥の顔を赤色に染める。
慎弥は次々と解体作業を終えていった。一つ二つ三つ四つ。
無駄も隙も一切なく斬っていく。あっという間に慎弥の周りが血の海へと変貌した。
「凄い…っ」
愉快そうに男は笑う。
「凄い、凄いぞ少年っ!」
「――」
慎弥は何も答えなかった。
否、答える余裕がなかった。
「――チッ」
さっきより体は遥かに軽くなった。頭もずっとクリーンになった。

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