携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> エンブレム〜序章〜?―?

エンブレム〜序章〜?―?

[275]  S・U  2009-01-20投稿
先刻の状況に比べれば遥かに好転したこの現状。
だが、一つだけ問題があった。
減らないのだ。
幾ら斬っても、幾ら焼いても、人形は次々と現れる。
慎弥は再び舌打ちした。
不味い…。
「――足りない…」
何が足りないのかは一目瞭然だった。
「――っ……」
人形をまた一体分割した後、慎弥は片膝をついた。
疲労感が消えたと言ってもそれはアドレナリンが全身に行き渡った故に起こっている錯覚に過ぎない。
そして、さらに血も流しすぎている。
つまり、慎弥の体はとっくに限界を超えていたのだ。
「くそっ…」
先程優勢まで持っていった戦況が再び劣勢へと変わり始めた。
――早くケリをつけなきゃ不味いっ!慎弥はそう思い一気に男に向かって駆け出した。
瞬間男の顔から笑みが消えた。
「それは悪手だろ、少年」
ズブリという音が足から響いた。走っていた体は前のめりに倒れた。
地に顔が滑るようにぶつかる。
右ふくらはぎを刺された――そう視認した慎弥はまず人形の手を切断し顔を切り落とした。
「ぐっ…」
痛みで顔を歪めた後、慎弥は刃物を引き抜いた。
「――――!!」
瞬間、多量の血液が噴き出し慎弥は声にならない声で絶叫した。

感想

感想はありません。

「 S・U 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス