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エンブレム〜序章〜?―?

[227]  S・U  2009-01-21投稿
「焦りは人を愚かにする。…折角覚醒したと言うのにこうまで簡単な間違いをするとはな」
慎弥の目の前に男は来て言い放つ。
ふぅ、と男は溜め息を吐いた。
「――少年はもう少し周りを見て戦った方がいい。そうすれば来世からはもう少し上手く立ち回れる」
グキリという音が両腕から響いた。
「ぐぎっ…があああああああっ!!!」
痛い!痛い!痛い!痛い!
まるで紙屑を捻るように男は慎弥の両腕を踏み折った。
「じゃ、そういう訳で」
男は痛みで転げ回る慎弥の首を掴み空中へと持ち上げた。
「さよなら少年。また何処かでお会いしましょう」
にこやかな笑みで男は掌に力を込めた。
ビギリ、と骨が砕く音が空中へと飛散した。
刹那――――。
「炎戯――!」
言葉が男の耳に届いたとき、慎弥を掴む右腕は炎上した。
「つわっ」
男は呻き慌てるように慎弥を手放した。
慎弥の身体が空中に浮かぶ。
その身体を一つの影が受け止めた。
――誰だ?
揺れる意識の中慎弥はその影を見た。
その影の主はその視線に気付いたのか慎弥に対し朗らかな笑みを浮かべた。
「遅くなってごめんね」
落ち着いた、誰をも安心させる声。

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