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姫は変われるのか

[529]  みぃやん  2009-01-21投稿
ある森の奥の大きな城に、有栖という姫がいて、有栖が住んでいる城の10?位先に、少し大きめのもう1つの城がある。その城には、王子の真人がいる。2人はまだ知り合ってはいない。しかし、この2人が結婚をする事は、もう決まっている。

星「凜、果穂がいないよ?」
凜「え!?」

星と凜と果穂は、有栖の城に住んでいる人達である。ところが、急に果穂が城からいなくなってしまった。荷物も全てなくなっていた。それに気付いた星は、凜に話をした。

星「出てったのかな?戻っ て来るよね?」

凜「何か理由があるんだよ !戻って来るよ!」

凜は果穂が戻ってくると信じていた。凜と星は、有栖の部屋に行って、声をかけた。

凜「有栖姫、今お時間は大 丈夫ですか?」

有栖「はい。」

有栖は誰に対しても、敬語でなければいけない。有栖は、果穂がいなくなった事を聞き、泣いてしまった。それに気付いた凜は、部屋の前にずっといた。

有栖「凜、私は嫌われてし まったのですか?」

凜「それは違うと思います よ。きっと何かあるん だと思います。」

有栖「何かって何ですか? 私、姫じゃいけない のでしょうか?」

有栖は心配性です。凜は有栖の言葉を聞いて、辛くなっていた。

凜「私は有栖姫の事が好き ですよ!果穂も星も他 の人達も皆そうやって 言っていますよ。」

有栖「ありがとうございま す。凜、どんな時で も、私の側にいてく れますか?」

凜「いますよ。いつでも呼 んで下さい。」

凜は有栖を守ってあげたいと思った。有栖は泣き止んで、ドアの前に立った。

有栖「部屋から出てもいい ですか?」

凜「私は許可出来ません。 ばれてしまったら、怒 られてしまうので。」

有栖は少し黙って部屋のドアを開けた。

有栖「2人で、何処かへ行 きませんか?」

凜「駄目ですよ!部屋に戻 って下さい!」

有栖は、凜の話を無視して、凜の手を掴んで走った。1階に降りる時……


つづく

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