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奈央と出会えたから。<311>

[543]  麻呂  2009-01-22投稿

『あるパン屋で、昨日は、作ったパンがすべて売れた。そこで、昨日作ったパンの個数とくらべて、今日は、パンの個数を20%多く作った。その結果、12個売れ残ったが、昨日売れたパンの個数とくらべて、今日売れたパンの個数は15%多くなった。

次の問いに答えよ。
‥‥と言う問題なのだが、このうちの問2の解答欄に、北岡はとんでもない答えを書いているので、それを今、発表する。

(2)今日売れたパンの個数を求めよ。解き方も書け。



☆パン屋に聞け☆



こんな解答で通ると思ってるのか?!』


渋川の話に、クラスメイト達から、どっと笑いが起きた。



『知らねーよッ。だってパン屋に聞いた方が早いじゃん。』


『ハッキリ言わせてもらうが、教師生活25年。お前の様な天の邪鬼なヤツは、私は見た事がない。』



『だったら何だよ。俺が高校受かろうが、落ちようが、あんたに何か関係あんのかよ?!教頭の昇進試験に何か左右されるコトでもあんのかよ?!』



『‥‥まぁいい。

北岡。大人をあまり舐めてかかると、後で後悔する事になるぞ。

余談はおしまいだ。
では、テストの答え合わせをするーー』


渋川は、そう言うと、テストの答え合わせを始めた。



聖人は何点だったのかな。



あれだけ勉強したんだもん。



平均点の63点には届いてるよね?!



聖人の方をチラリとと見ると、



何やらメールを打っている。誰にだろう‥‥‥?!



次の瞬間、



あたしのマナーモード中の携帯が鳴った。



ブー‥ブー‥ブー‥‥‥



《俺の点数、何点だったと思う?!》



あたしも直ぐに返信!!



《65点位かな???》



《58点(〒_〒)》



《あは。でも頑張ったよね?!o(^-^)o》



《おぅ!!サンキュ。お前のおかげv(^-^)v》



渋川に見つからない様にしたメール交換。



スリルがあって、楽しかったね。



最後に、あなたから届いたメールには、こう書かれていた。


《俺にとってはコレでもキセキだぜ。サンキュ。奈央のおかげ(*^o^*)》



普段、絵文字をあまり使わないあなたの、



そんなメールが凄く嬉しかった‥‥‥。

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