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アノ鍵(13)

[801]  キユデヒ  2009-01-23投稿
ドアの音と共に…。
部屋に人が…。
いや…人達が…。
車椅子に乗った人…。
後ろから押してる人…。
二人…?

「どうもはじめまして…。」少しかすれた男の声で
そう言った…。

僕は黙ったまま二人を見つめた…。
暗がりの中、数分間の沈黙僕から口を開いた…。
何故?あなた達は…。
僕に…僕に関わる人達を…殺したんですか?
僕が何をしたというのですか?
そしてあの鍵は?
思いついた言葉を並べた。
「何をした?まるで罪の意識がないようですね…。」
車椅子を押して前に出てきた…。

僕は口ごもった…。
き…君は!
里英ちゃん?
車椅子に座った女性は…。あの里英ちゃんだった…。
そして…車椅子を押してきた人物は…?

見たことがない…男が…。
里英ちゃん!里英ちゃん!どうしてなんだ!
あの日から一度も姿を…。
「無駄です!彼女は話せません!」

何故…?

「今から…今から私があなたに復讐を誓った経緯を話します…。」

復讐…?

「里英さんは…あなたと別れた日に自殺をはかりました…しかし、異変に気づいた弟さんが発見し病院へ運んだんです…。」

じ…自殺を…?
「そう…あなたのせいで…」

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