昔の彼女(6)〜回想5〜
---当日---
朝。時刻7:15…
由美は学校へ向かって歩いていた。
自分なりにはかなり早く起きて、としかずを迎えに行ったのに、彼の母親にもう学校に行った事を告げられた。
そんなわけで、不機嫌である。
「何、あいつ〜!!
こんな早くから勉強してんの?
いつも遅刻ギリギリじゃないと起きないのに?
私じゃなく、藤宮さんだったら早く起きれるんだ。」
嫌な方にばっかり考えが行く…。
すごくイライラするし。
昨日だって、何があったのか言わないし!!
---昨日、お昼休み---
「由美ぃ、あんたヤバイんじゃない〜?」
「は?何よ急に…
もともと、こういう顔なんです(`ヘ´)」
由美は自分のお手製のお弁当を頬ばっていた。
「いや、違うからっ
顔じゃなくて(笑)
としかず君。
藤宮さんと朝、な〜んかいい感じだったから」
そぅ、あの時、朝一番に来た女子。
「えぇ?何よいい感じって?」
「だって、二人共、びっくりするくらい、顔赤かったし…
キスはしたかもね…」
「まっ〜たく、そんな訳ないでしょ。」
とは言いつつもやっぱり気になってしかたなかった。
そして、放課後---
今日のとしかずはいつもと違っていた。
(何かはあったな…)
考え込んでるような…
としかずは気付いたろうか、一言も自分から話をしていない事に…
だから、言うのを待ってた。
としかずの口から聞きたかった。
藤宮さんと何があったの…?
勉強するのだって、ホントは誘って欲しかった。
そしたらヤキモチなんてやかなかった、女の子と二人きりになんてなってほしくない。
「ワガママだ、私。
言わなきゃわかるわけないのに…
きちんと何も伝えられない自分、嫌い…」
だから、今日、朝早く学校に向かってる。
いつものとしかずだったら笑顔で受け入れてくれるだろう。
でも、昨日、言ってた事がホントだったら…
なんか、緊張してきた。
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