携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 何歳(いくつ)になっても(18)

何歳(いくつ)になっても(18)

[822]  内田俊章  2009-01-24投稿
第18話

俊章は、千恵子にアドバイスしながら、自分も株取引をやっていて、今回100万円の損失をしてしまったのであった。
「でも、結婚前に、あなたが私に初めて声を掛けて来た時、只野さんの奥さんと付き合っていたでしょう!」「何を言ってるんだよ。俺が只野さんと初めて会ったのは、3年前だゾ。何を根拠にそんな昔に付き合っていたなんて言うんだ?」「それって、本当なの?」「本当だよ!そんな事、嘘ついたって仕方ないだろう!」「だってね、只野さんの奥さんは、只野建設の実の娘さんで、大学生時代に『朝……』と言う人と、付き合っていた、と言う情報が有るのよ!」俊章は(どうしたら信じてくれるのかな?)と思いを巡らした。そして俊章はある事を思い出した。「『朝……』って、俺の大学の同期の『朝妻伸也』の事じゃないかな?余り親しくはなかったけど『大きな建設会社の、一人娘と付き合っている』とう話を聞いた事があるよ。何だったら、同窓会の名簿を見せようか?」
翔子は、やっと納得した。そして、菊地の情報と一致した事で、心から安心した。「良いわあなた!あなたを信じる。疑ってごめんなさい」
翔子は、純子や菊地を巻き込んで、色々と調べもらった事全てが、取り越し苦労だったと思うと、可笑しくてたまらなかった。
翔子は、その全てを、俊章に話した。「それはそれは、ご苦労様でしたね」と言って、大笑いをした。
俊章は珍しく、学生時代の話をしてくれた。翔子も、賢介との事を、隠さずに話そうと思い、只野賢介が高校時代の同級生で、元彼だった事を話した。「そうなのか。それじゃあ今度会ったら、お礼を言わなきゃな!」慌てた翔子は、顔を赤くして言った。「あなた!何言ってるの!そんな事ヤメテ!」「冗談だよ。それにしても、世間って狭いなあ」と俊章は言い、賢介の事を、それ以上聞こうとはしなかった。そして「俺は翔子を信じてるよ」と言って、翔子を抱き寄せた。
翔子は、心の底からホッとして、改めて俊章の優しさを感じた。そして(この夫を、生涯裏切るまい)と誓ったのである。

終わり
↓↓↓
最後迄お読み頂き、大変有り難う御座いました。
素人故の、初歩的なミスや、誤字脱字、読みずらい表現等も有ったと思いますが「毎回楽しみにしています」等の感想を励みに、完結することが出来ました。
今後も「内田俊章」のペンネームで書き続けますので、宜しくお願い致します。

感想

感想はありません。

「 内田俊章 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス