携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 君の声、聞きたいよ?

君の声、聞きたいよ?

[319]  ゆう  2009-01-29投稿
僕は柴田佳(しばた よし)。中学3年。
君は白井亜季(しらい あき)。

僕が初めて亜季に話した日から
よく話すようになった。
亜季の周りの女子は
僕を冷やかすが
亜季はいつも笑顔で僕を見てくれる。


ある日の放課後。
僕は放送委員会があったため
みんなより遅くなった。

置いてきた鞄を取りに
教室に戻る途中の階段。
亜季がいた。
でも亜季だけじゃない、僕の親友
成田翼(なりた つばさ)もいた。

…なにやってんだろ。

しばらくふたりを眺めていた。

『俺さずっと亜季ちゃんのこと
好きだったんだ』

えっ!!?

もちろん僕は驚いた。
翼はそんなこと
僕に話したことなんてない。

亜季は困ったような顔で紙に書いた。

『ごめんね』って

翼はフラれた。
翼はモテるのになぁ…

『なんでだよっ!!』

翼は納得がいかず亜季を責めた。
亜季はびっくりして泣きそうな
顔でその場に座りこんだ。
亜季の目から涙がこぼれた。

翼は何も言わずその場を去った。
亜季が泣いてる…泣いてるのに。
僕は偶然通りかかったように
亜季を呼んだ。

『あっ、亜季どーしたの?』

振り向いた亜季の目は涙でいっぱいだった
…やっぱり泣いてるじゃん。

僕は亜季に近づいて
知ってるくせに知らないふりして
話を聞いた。

亜季の肩は震えていた。
僕は亜季のことを
抱きしめてあげたくなった。

窓から見える空が赤い。

『亜季、そろそろ帰ろう』

亜季は空を見てた。
そんな亜季の気持ちを察して

『空、きれいだね』

亜季は頷いて立ち上がった。

僕らは教室に置いてきた鞄を
取りにいった。

カッカッ
亜季は黒板に白いチョークで

『佳君、好き』って
書いた。

それに気付いた僕の顔はきっと
真っ赤だっただろう。でも赤い夕日が
それをごまかしてくれた。

今度は僕が赤いチョークで

『亜季、大好き』って
書いた。

感想

感想はありません。

「 ゆう 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス