Masack
廊下を歩いていくと、階段へと突き当たる。僕は無表情で階段を下りていった。
今は学校での最上階、15階だ。市内でも一番大きい私立高校と言われている。
もちろん、こんだけ大きいのだからエレベーターは設置されていた。
だけど僕は人混みを嫌っているので、あんな人のゴミ箱みたいな物には乗ろうと思わない。
僕みたいな考え方はいないのだろう。階段にはひとっこひとりいなかった。
この方が楽でいい…。
しかしまれに下の階に用がある人が、階段を使ってくることがある。
だからめんどくさいことに、途中で同じクラスらしい女子が「さよなら」と言ってきた。僕はいちべつするだけで返事はしない。無論意味がないからだ。ただ少し見る時に睨みを入れる。
そうすると、大抵の人はもう僕にかまったりしなくなる。今までそうしてきた。
しかし、今は高校一年なのでまだ、僕の事を知っている人が少なかった。だから初めての人は驚いたり、脅えた顔をしてくるのが多い。
さよならと言った女の子は、体を震わせ、泣き出しそうな顔をしていた…。
いつもは無視してその場から立ち去るのだが、僕は一度振り返り、彼女の顔を見る。
女の子はまだ震えていて、泣き出しそうだがそれでも僕の顔をみた…。
…どうしても僕は彼女の事を可愛そうだと思えない。
…話しかけて来るから悪いのだ。
僕は今度は本気で睨めつけると、すぐに元の方向へ戻して、そこから立ち去った…。
…後ろで泣き出す声が聞こえた。
…僕には関係ないことだ…。
全て無くなった僕に、今更何を得ろというのだろうか…。
自分が生きて行ければそれでいいのだ…。
僕以外に、人なんている意味が無いと考え事もある…。
僕は間違っているのだろうか?こんな風に考える事はおかしいのだろうか?
……どうでもいい…。
これは僕の考え。何かを変える事が出来るわけでもない。
そう…どうでもいい事…。
ふと、その考えを止めると、丁度踊り場に着いていた。壁を見ると(↓??↑)と書いている。
いつの間にか結構進んでいたようだ。
僕は気を取り直して、下駄箱へ急いだ。
しかし突然、僕の目の前の空間が歪んでとうせんぼをしてくる。
僕が何だと思っていると、何処からか女の子の声が聞こえてきた…。
「あんたは…またなにやってんのよッ!!」
今日は逃げれなかった様だ…。
今は学校での最上階、15階だ。市内でも一番大きい私立高校と言われている。
もちろん、こんだけ大きいのだからエレベーターは設置されていた。
だけど僕は人混みを嫌っているので、あんな人のゴミ箱みたいな物には乗ろうと思わない。
僕みたいな考え方はいないのだろう。階段にはひとっこひとりいなかった。
この方が楽でいい…。
しかしまれに下の階に用がある人が、階段を使ってくることがある。
だからめんどくさいことに、途中で同じクラスらしい女子が「さよなら」と言ってきた。僕はいちべつするだけで返事はしない。無論意味がないからだ。ただ少し見る時に睨みを入れる。
そうすると、大抵の人はもう僕にかまったりしなくなる。今までそうしてきた。
しかし、今は高校一年なのでまだ、僕の事を知っている人が少なかった。だから初めての人は驚いたり、脅えた顔をしてくるのが多い。
さよならと言った女の子は、体を震わせ、泣き出しそうな顔をしていた…。
いつもは無視してその場から立ち去るのだが、僕は一度振り返り、彼女の顔を見る。
女の子はまだ震えていて、泣き出しそうだがそれでも僕の顔をみた…。
…どうしても僕は彼女の事を可愛そうだと思えない。
…話しかけて来るから悪いのだ。
僕は今度は本気で睨めつけると、すぐに元の方向へ戻して、そこから立ち去った…。
…後ろで泣き出す声が聞こえた。
…僕には関係ないことだ…。
全て無くなった僕に、今更何を得ろというのだろうか…。
自分が生きて行ければそれでいいのだ…。
僕以外に、人なんている意味が無いと考え事もある…。
僕は間違っているのだろうか?こんな風に考える事はおかしいのだろうか?
……どうでもいい…。
これは僕の考え。何かを変える事が出来るわけでもない。
そう…どうでもいい事…。
ふと、その考えを止めると、丁度踊り場に着いていた。壁を見ると(↓??↑)と書いている。
いつの間にか結構進んでいたようだ。
僕は気を取り直して、下駄箱へ急いだ。
しかし突然、僕の目の前の空間が歪んでとうせんぼをしてくる。
僕が何だと思っていると、何処からか女の子の声が聞こえてきた…。
「あんたは…またなにやってんのよッ!!」
今日は逃げれなかった様だ…。
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