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俺の名は栄治 絶望

[345]  マコちゃん  2009-01-31投稿
いやぁ 30分で帰るつもりが、つい坂根と話が盛り上がっちゃって、一時間も潰しちまった
早く帰らなきゃなぁ
勇治に怒られちまう…

栄治はそんなことを考えながら、気持ちが急ぐ
車で10分も走れば、家に着く
急がなくてもよかった
自分は酒を呑んでいたことも忘れるぐらい、我が家に早く帰ることしか考えていなかった

アクセルを踏み込む

家はもうすぐそこ

勇治の喜ぶ顔が脳裏に浮かぶ

家族

笑い声

ご馳走にケーキ

プレゼント

勇治の喜ぶ顔

!!!!!!!
キキーーッ!!!!!!
…………………………………………




「パパ 遅いねぇ もうごちそう 冷めちゃうよ」

「本当ねぇ でもパパもすごく楽しみにしてたから、そろそろ帰ってくるわよ!」

う〜ん……


時刻は夜7時を回っていた…


う、う〜ん…
あ、頭がい、痛い…
どういうことだ こ、これは?

体を確かめる、血は出ていない、怪我という怪我はしていないようだ、幸い軽く頭を打った程度だった
ホッと息を着く…

正気に戻った彼の目に、
信じられない光景が映し出された!!
!!!!!!

ど、どういうことだ

急いで車から外にでる、
ゆっくり近づく…
そこには、人が倒れていた
倒れていた?
いや、車に跳ねられ
血だらけになった女性が横たわっていたのだ…

「だ、大丈夫ですか!?」
栄治はわかっていた、かなり申告な自体を巻き起こしてしまったこと、
取り返しの付かないことが、今彼の目の前に起きていることに…

だが、どこかで彼は彼女が目を覚まし
なんでもなかったと…

でも、やはり返事もなく
気付けば、野次馬が増えていた。

誰か〜!!! 救急車を!


野次馬からそんな声も聞こえる!

いや、もう遅いかもしれない、彼女の顔は血の気はなくなり青白く、ピクリともしない

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