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エンブレム〜序章〜?―?

[285]  S・U  2009-02-02投稿
「…先入観?」
「例えばここに小さな箱があったとします。『この箱にはリンゴが入ってるよ』と言われた後その箱を持って重さを確認できたら中にはリンゴが入っていると認識しますよね?」
「ああ、うん多分」
「それと同じ原理なんですよ、このタイプは。これを初めて見た人だったら『ここに人は居るのかな』とまず思ったりしますが、そこですかさず別の人から『ここは廃墟だから』と言われれば『ああ、ここは廃墟なんだ』と思います。その瞬間からその人には一種のフィルターが掛かりこれを廃墟としか認識できなくなるわけです。それが、この結界の原理です」
「…へぇ」
「…解っていませんね?」
「いや、そんな事は…」
「嘘をついても良い事はないですよ?慎弥さん」
「…嘘です」
「素直で宜しいです」
幸姉はそう言ってふふっと笑い、すぐにその顔を引き締めて本題に入った。
「さて、慎弥さん。私が出来る事はここまでです。
後は…貴方が選んで下さい」
「選ぶ…?」
「あの子を助けて非日常に行くか、あの子を見捨てて壊れた日常へと帰るか。その…どちらかです」
「…」
――非か…懐か。
…そんなもの。
「幸姉」
「…はい」

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