携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> 時と空の唄12-5

時と空の唄12-5

[323]  花神ミライ  2009-02-03投稿

「親父、シーラと一体何の話をしてたんだ?」
「沈黙の契約じゃよ。」
「沈黙の…なんだって?」
「契約です。
ドワーフの沈黙の契約。
過去の秘密を護るドワーフ直伝の秘技、ですよね?」
雪が言った。
「そうじゃ。
じゃが、それを遂行することももう意味を持たぬ。
…話そう。
18年前のあの日を。」



わしらが共有し、護ってきた秘密はフォーの事なんじゃ。
18年前についてのフォーの記憶を少し操作し、フォーはあの頃のことはボンヤリとしか思い出せぬようにした。
そして、この契約が破られるとき―――すなわち今この瞬間、フォーに施した記憶の操作も解ける。



「うぐっ…頭が…
割れそうだ…ッ」
突然、フォーが頭を抱えて苦しみ出した。
「フォー!」
「ぐ…う…ッ
わあああああ!!!」
フォーは暫く苦しみに叫んでいたがやがて叫ぶのをやめた。
「はぁ…はぁ…
思い…出したッ…」
途切れ途切れに発せられた言葉。
しかし、フォーを襲う頭痛はいっこうに引いていく気配がない。
「痛みが…引かない…?」
「この契約でお前の記憶を操作したのはわしだけではない。
核心の部分はシーラが受け持っておる。」

「ええ。
その通りです。」

感想

感想はありません。

「 花神ミライ 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス