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魔法的恋愛関係☆-?

[509]  はにゅう☆  2009-02-03投稿
悪い気分じゃなかったけど、少し反撃。
「アニーもアリスもいないんだもん。愚痴言ったって、いいでしょ?それに」
いったん言葉をきって、
「ここは、私のそういう場所にすることにしたから」
一瞬、エニーは怯んだように身を引いたけど、そのあと、にっこり微笑んだ。
「いーじゃん、それ」
じゃ、と手をひらひらさせて、エニーは去っていった。
私は、エニーが完全に見えなくなってから、その場を出た。
自分じゃ何もできないから、周りのことが大好きな自分をさらけ出せる、その場から。

部屋に戻ると、アリスもアニーも、思い思いのことをしていた。
私はとりあえず、紅茶を入れることにした。
しん、と静まり返る。
「んと」
アリスが口を開いた。
「しばらく、飛ぶのはやめにするから」
「…え?なんで」
「昔、校則破ってばれたセンパイがかなりいるわけ。こりゃ、私たちもヤバイでしょう」
アニーが、雑誌から視線を外さずに、私に説明。
「じゃあ、もう飛ばないの?」
私は、最初こそ抵抗があったけれど、最近は飛ぶのがけっこう楽しみだったりした。
だから、飛ばないとなるとなんだか悲しい。
「うーん、授業次第ね。つまらなかったら、また再開するかも。とにかく、あんまり頻繁にやると見つかるから、いったん休止」
ふうん。紅茶をコポコポ注ぎつつ、適当にあいづちをうつ。
「私がいない間、そんなこと決めてたんだ」
「何よ、怒ってるの?」
「別にぃ」
「でもさぁ〜」
アリスが声をあげた。
「つまんなくてもさ、魔法を知れるのは楽しみだよね!」
アニーがふっと表情を崩した。
「たしかに、私もはじめてだから楽しみ」
「でもさぁ、レベル別に階級があるんでしょ?学年関係なく」
それは、お母さんからきいたことだった。
実技やなんかは、階級別にわかれてやるらしい。
「あら、そうなの?」
アニーは初耳らしいが、
「あ、噂できいたことあるよ、あたし。それちょっと怖いなぁ…だって、わかれちゃうじゃん…アミとかアニーとかカイとかエニーとかリーブとかと」
アリスは知っているみたい。
「…ま、何にしても頑張ろうねっ!」
アリスのその言葉に、
「うんっ」
いつかみたいに、また二人でうなずいた。

次の日は、2つ授業があった。
魔法の基本である数学と、お楽しみの実技。

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