とある魔術士のとある日常?
ジノ「シ、シアちゃん。い、いきなりどうしたの…?」
勢いに押され少し遠慮ぎみに言う
シア「ジノ君の忘れ物を届けに来たら二人が剣で斬り合ってて…とにかく止めなきゃと思って…」
思いがけず今まで出したことのない音量で叫んだことに、顔を赤らめうつむきながら言った
ジノはその恥らう姿に一瞬ドキッとしたが、それをごまかすように話を切り出した
ジノ「ところで忘れ物って?」
そんなものあったかな?と思いながらも確認するように聞いてみた
するとシアはポケットの中から茶色い皮袋を取り出した
シア「これなんですけど…」
ジノはちらりと一度見て、さらに顔を乗り出して二度見た!
ジノ「のわぁ!!」
よくわからない奇声をあげ、袋を素早くシアから奪い取る
傍観を決めていたリニスだったが、ジノの反応と袋から感じる魔力にさすがに口を開けた…
リニス「お前まさか―アレを忘れたのか…」
頭をかきながら頬をひきつらせて言う
ジノ「いや〜まさかね〜そんなわけねぇよ〜これはただの薬草だよ〜」
妙にニコニコの笑顔で応対する。明らかに怪しい。動揺しているのは誰の目からみても明らかだった…
リニス「ほう〜じゃあ中身を確認させてもらおうか」
そう言ってリニスがジノの持っている袋に手を伸ばした―その時だった
大きな魔力の波動が三人を襲った。それは油断していたとはいえ、実力者であるリニスとジノがよけきれないほど俊敏な攻撃だった
衝撃で地面に倒れた二人が目を開けると、彼等の前には一人の剣士が立ち尽くしていた
白いローブを纏い、腰の辺りまである長い髪を頭の上で1つに纏めていた。顎の細い中性的な顔立ち、その佇まいはまるで神話にでてくる聖騎士をそのまま具現化したようだった
その剣士の手にはジノの持っていた皮袋が握られていた。剣士は中身を確認した後、何故か倒れている実力者である二人よりも、吹き飛ばされて木の下で気絶している少女に注力した
剣士の指に痺れが走る
(この反応はもしや―)
剣士ははっと何かに気付き、少女を数秒見つめた。そしてゆっくり少女に近づいていく
ジノ「うっ…!」
ようやく立ち上がったジノは直感的に剣士の異様な雰囲気に違和感を感じた。それに伴うシアの危険も。ジノは必死に叫んだ
勢いに押され少し遠慮ぎみに言う
シア「ジノ君の忘れ物を届けに来たら二人が剣で斬り合ってて…とにかく止めなきゃと思って…」
思いがけず今まで出したことのない音量で叫んだことに、顔を赤らめうつむきながら言った
ジノはその恥らう姿に一瞬ドキッとしたが、それをごまかすように話を切り出した
ジノ「ところで忘れ物って?」
そんなものあったかな?と思いながらも確認するように聞いてみた
するとシアはポケットの中から茶色い皮袋を取り出した
シア「これなんですけど…」
ジノはちらりと一度見て、さらに顔を乗り出して二度見た!
ジノ「のわぁ!!」
よくわからない奇声をあげ、袋を素早くシアから奪い取る
傍観を決めていたリニスだったが、ジノの反応と袋から感じる魔力にさすがに口を開けた…
リニス「お前まさか―アレを忘れたのか…」
頭をかきながら頬をひきつらせて言う
ジノ「いや〜まさかね〜そんなわけねぇよ〜これはただの薬草だよ〜」
妙にニコニコの笑顔で応対する。明らかに怪しい。動揺しているのは誰の目からみても明らかだった…
リニス「ほう〜じゃあ中身を確認させてもらおうか」
そう言ってリニスがジノの持っている袋に手を伸ばした―その時だった
大きな魔力の波動が三人を襲った。それは油断していたとはいえ、実力者であるリニスとジノがよけきれないほど俊敏な攻撃だった
衝撃で地面に倒れた二人が目を開けると、彼等の前には一人の剣士が立ち尽くしていた
白いローブを纏い、腰の辺りまである長い髪を頭の上で1つに纏めていた。顎の細い中性的な顔立ち、その佇まいはまるで神話にでてくる聖騎士をそのまま具現化したようだった
その剣士の手にはジノの持っていた皮袋が握られていた。剣士は中身を確認した後、何故か倒れている実力者である二人よりも、吹き飛ばされて木の下で気絶している少女に注力した
剣士の指に痺れが走る
(この反応はもしや―)
剣士ははっと何かに気付き、少女を数秒見つめた。そしてゆっくり少女に近づいていく
ジノ「うっ…!」
ようやく立ち上がったジノは直感的に剣士の異様な雰囲気に違和感を感じた。それに伴うシアの危険も。ジノは必死に叫んだ
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