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姫は変われるのか12

[368]  みぃやん  2009-02-06投稿
凜が星を探しに行こうとした時、曲がり角の方に、星の服が見えてしまった。

凜「星…。」

星は隠れていた所から出た。

星「ごめん!聞くつもりはなくて…。」

星は頭を下げながら、何度も謝った。

凜「星、もういいから!星だけが悪いんじゃないよ!私も悪いから。ごめんね。」

星は頭を上げて、凜の頭を撫でた。

星「蘭に謝りに行こう?」

凜「うん。」

星と凜は、窓の外を見ていた蘭の所へ行って、声をかけた。

星「蘭!凜が話したい事があるって。聞いてあげて?」

蘭「いいよ。」

星は凜の背中を押した。

凜「さっきはあんな態度をとってごめんね。信じてなくてごめんね。嫌ってる訳じゃないの…でも…。」

蘭「凜、もういいよ。充分分かったから。私もごめんね。変な風に思わせて。はっきり言わなかった私も悪いの。」

凜は自分が情けなくて、泣いてしまった…。

星「凜、頑張ったね。蘭、本当は何が言いたかったの?」

蘭は下を向いて、本当に伝えたかった事を二人に話した。

蘭「本当は、星と凜と仲良くしたかった。だって、二人の姿を見る度に、楽しそうで、いつも笑ってて、私も二人みたいに笑ってみたいと思ったの。」

星「そうだったんだ。仲良くしてあげるよ。私達、仲間でしょ?」

蘭「うん。ありがとう。」

星「凜もいいよね?」

凜「いいに決まってるじゃん!」

蘭「ありがとう。」

蘭は嬉し過ぎて泣いてしまった。星と凜が慰めた。蘭は初めて友達はいいって思った。

凜「急だけど、果穂と仲良くしてたのって、私達以外で誰がいる?」

蘭はこう答えた……



つづく

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