ぴゅあ
さくらが咲く頃
私は校門前の掲示板に張り出されたクラスを見ていた。1年の時、仲良しだった友達とは別々のクラスになっていた。いつもの事でおそらく誰もきていない教室の鍵を職員室から取っていき、私は新しい教室に入った。黒板に張ってある座席表をみて廊下側の後ろから3番目の席に座った。15分後にポツポツ人が入ってきた。すると、別々のクラスになった友達が来てくれた。
「陸〜。クラス別れたね」
「うん…」
「大丈夫だよ。私達隣のクラスに居るんだから。」
「大丈夫かな?この座席…」
友達の円が座席表を見に行った。驚いた様子で戻ってきた。
「どうだった?」
「男男男陸男男!って」
「ほんとなの?」
と言ってもう一人の友達の早苗が見に行った。そしたら円と同様に驚いた様子で戻ってきた。
「陸にとっちゃ苦痛だね」
「早苗の言うとおりだよ。私明日から席替えする期間中生きてられるかな…」
「克服せよ。って神様からの指令じゃない?」
「ほんとだよ。陸。これを乗り越えれば、もう男なんて大丈夫だよ。ねっ」
ブルーな気持ちで私の高校2年はスタートした。
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