誰が為に我は走る 5
あの時程、親友という存在のありがたさに感謝したことはなかった。
瞳のあの言葉にどれだけ自分の心が助けられたことか。それ程、私は彼女を信じていた。
放課後、瞳の言葉通り、復帰することを前提に今後のことを相談するため剣道部の部室を訪れた。
彼女ならきっと快く協力してくれるはず。期待を胸にドアノブに手を掛けた時だった。
「へー、麻倉さんそんなに悪いんだ?」
「じゃあ、もう剣道は無理なわけ?」
中から同期の仲間たちの声が聞こえる、そのまま気楽に入ればいいのだが、しばらく顔を見せていなかったせいもあり、入るのを躊躇させていた。
だが何故彼女達がこの話を知っているのだろう?この話は私と瞳しか知らないはず・・。
「まぁ、そういう事!」 間違いなく彼女の声、私は耳を疑った。どういうこと・・?
「わかる?これで私達にもチャンスが巡ってきたってわけ。」
「そうね、麻倉さんには悪いけど・・最大のライバルが抜けてくれたわけだし・・。」
「私達、麻倉さんのおかげで全く目立たなかったらね。」
「でしょ?剣道だけじゃないわよ・・・」
私はドアの前でただその話を聞いていた。なにかが私の中で壊れていくのを感じた・・。
瞳のあの言葉にどれだけ自分の心が助けられたことか。それ程、私は彼女を信じていた。
放課後、瞳の言葉通り、復帰することを前提に今後のことを相談するため剣道部の部室を訪れた。
彼女ならきっと快く協力してくれるはず。期待を胸にドアノブに手を掛けた時だった。
「へー、麻倉さんそんなに悪いんだ?」
「じゃあ、もう剣道は無理なわけ?」
中から同期の仲間たちの声が聞こえる、そのまま気楽に入ればいいのだが、しばらく顔を見せていなかったせいもあり、入るのを躊躇させていた。
だが何故彼女達がこの話を知っているのだろう?この話は私と瞳しか知らないはず・・。
「まぁ、そういう事!」 間違いなく彼女の声、私は耳を疑った。どういうこと・・?
「わかる?これで私達にもチャンスが巡ってきたってわけ。」
「そうね、麻倉さんには悪いけど・・最大のライバルが抜けてくれたわけだし・・。」
「私達、麻倉さんのおかげで全く目立たなかったらね。」
「でしょ?剣道だけじゃないわよ・・・」
私はドアの前でただその話を聞いていた。なにかが私の中で壊れていくのを感じた・・。
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