週末を乗り切ると達成感がある
やっと会える
仕事は決して好きではないし楽しい訳でもない
週の始めは体もだるいし足取りも重い
それをこんな気持ちに変えてくれたのは貴方だった

朝の挨拶を交わすのが少し恥ずかしい
二人で帰ったあの時の会話を思い出すから
何処となくぎこちない挨拶に気持ちを悟られそうですぐに目を反らした
その態度も何かおかしいけれど動揺が隠せない
貴方の態度はいつもと変わらなくてその事に気を落とした
『やっぱり私だけ』
そう思う他なかった
当たり前の事だけど
あの時の会話
あの時の約束が私の期待を膨らませてしまったから

はまってはいけない
だけどきっと落ちてしまう
こうして今日がまた始まり貴方が隣の席にいて
もうそれだけでも幸せだと思える

切ない
苦しくて思わず溜め息を漏らしてしまう
最近そんな事が増えた

普通にしないとと思い
懸命に話し掛ける
貴方は笑顔で答えてくれるし
良く貴方からも話し掛けてくれる
その度に変な緊張感が走り胸が高鳴る
私は駄目だな
どんな些細な事でも
貴方となら嬉しくてたまらなくなる

『お疲れ様でした』と最後の挨拶を交わした時は寂しい
また明日まで会えない
明日こそは誘ってみようと気合いを入れてみても結局何も出来ないまま一日一日を終えて行く
受け身になる自分を責めてしまう

貴方の立場を考えれば貴方から誘われる事もないのかもしれない
だけど貴方の立場を考えてしまうが故に私からも誘えない
だったらやっぱり私たちは前へ進む事など不可能なのだろうか

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