絶対学業2
ここは公立新条高等学校。最近建てられたもので、たいして歴史は無い。別に成績、運動に秀でている訳でもなく、皆が憧れるような学校ではないのは確かだ。
すぐ近くに有名進学校がある為、更にみすぼらしく見える。
そこに通ってるのが俺、高橋 陵。高校2年生だ。成績は中くらいで、マラソン部に所属。ま、普通の学生といったところだろう。
そして、いつも通り朝早く学校へ行き、朝練をしてから、教室へ向かった。4月の日差しが、眩しかった。
「おはよっス、やっと来たか。陵、部活に精出しすぎだって。」
陵の友人である城石孝一は、朝の挨拶を兼ねてそう話しかけた。
「しょうがねーじゃん、1日さぼれば3日練習しなきゃ取り戻せねーんだから。」
苦笑しながら陵は答えた。
そこで、担任の菅原が教室に入って来た。年齢は60歳くらい、常にニコニコしており誰に対しても優しいので皆の人気者だった。
「えー……みんな集まった様だね。それでは、朝礼を始めるとするか。」
ズレた眼鏡を直しながら、古ぼけた手帖を取り出した。
これに、今日伝えるメモが書いてあるのだ。
「えー……もうすぐ、恒例の確認テストがある。高校2年の君達にとって、大事なテストになるだろう。」
は?先生は、俺たちの成績を分かっているのか?今更勉強したところで、何もならないじゃないか……もっとも、ヤル気はないけどね……
「………あと、もう1つ……あるんだ」
先生の声は、やけに震えていた──。
【宣告前 続】
すぐ近くに有名進学校がある為、更にみすぼらしく見える。
そこに通ってるのが俺、高橋 陵。高校2年生だ。成績は中くらいで、マラソン部に所属。ま、普通の学生といったところだろう。
そして、いつも通り朝早く学校へ行き、朝練をしてから、教室へ向かった。4月の日差しが、眩しかった。
「おはよっス、やっと来たか。陵、部活に精出しすぎだって。」
陵の友人である城石孝一は、朝の挨拶を兼ねてそう話しかけた。
「しょうがねーじゃん、1日さぼれば3日練習しなきゃ取り戻せねーんだから。」
苦笑しながら陵は答えた。
そこで、担任の菅原が教室に入って来た。年齢は60歳くらい、常にニコニコしており誰に対しても優しいので皆の人気者だった。
「えー……みんな集まった様だね。それでは、朝礼を始めるとするか。」
ズレた眼鏡を直しながら、古ぼけた手帖を取り出した。
これに、今日伝えるメモが書いてあるのだ。
「えー……もうすぐ、恒例の確認テストがある。高校2年の君達にとって、大事なテストになるだろう。」
は?先生は、俺たちの成績を分かっているのか?今更勉強したところで、何もならないじゃないか……もっとも、ヤル気はないけどね……
「………あと、もう1つ……あるんだ」
先生の声は、やけに震えていた──。
【宣告前 続】
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