ロストクロニクル7―8
炎が完全に燃えきった草原には、再び闇が訪れていた。
「真っ暗になっちゃいましたね」
「うん。でも、パールたちが心配だ。二人はあっちに進んだはずだ。行ってみよう」
二人はフラットが炎で灯りを照らしながら、パールたちの後を追っていた。
「ウェドさんとパールさんは大丈夫でしょうか?」
「大丈夫に決まってるじゃないか」
タクトは自分に言い聞かすように返事した。
「あっ!ウェドさんだ!タクトさん。ウェドさんですよ!」
フラットは満面の笑みでタクトに報告した。
「よぉ、お前ら無事だったか」
「ウェド。どうして助かったんだ?」
「それが幸運なことがあったんだ。炎の勢いがいきなりなくなってよ。そしたら突然消えたんだ」
興奮を抑えきれないようだ。
「なんだ?これ?」
ウェドの傍にあったものが目に入った。
「おお、これか?犬だ。ボッコボコにしてやった」
「ん?これは多分『機械』ですよ」
フラットが突然叫び出した。
「『機械』?」
「はい。あの時は眠くてよく分からなかったんですけど・・・まさか、本当にあるとは思いませんでした」
フラットは続けた。
「『機械』というのは基本的に鉄でできたルパスの神から授かった力で作られた兵器のことなんです。学校でちょうどこの機械の犬の説明がありました」
「機械・・・か」
タクトは原型を留めていないその機械を見下ろしなが復唱した。
「そんなことよりよ、パールが居なくなってよ。代わりにとんでもないやつが現れやがったんだ」
ウェドの指す方を見るとそこには、ひとつの村があった。
「あんなに大きな村なのに、どうして気付かなかったんでしょうか?」
「隠されてたんだ」
タクトはその場にしゃがむと一片の鏡の欠片を拾い上げた。
「パールはあの村に入ったのかな?」
「さぁな、居ねぇってことは、そういうことだろう」
そして、三人は気付いていた。
「一気にあの村まで走るぞ」
「タクトさん。置いてかないで下さいね」
「うん。多分だけど」
「走れ!」
三人が走り出すと同時に今までと比べものにならない程の犬の群れが暗闇から飛び出してきた。
「フラット!この辺りの草は燃えていない!燃やすんだ!」
「分かりました!」
犬に追われるより炎に追われる方がましだった。
「このまま一気にあの村に飛び込むぞ!」
「真っ暗になっちゃいましたね」
「うん。でも、パールたちが心配だ。二人はあっちに進んだはずだ。行ってみよう」
二人はフラットが炎で灯りを照らしながら、パールたちの後を追っていた。
「ウェドさんとパールさんは大丈夫でしょうか?」
「大丈夫に決まってるじゃないか」
タクトは自分に言い聞かすように返事した。
「あっ!ウェドさんだ!タクトさん。ウェドさんですよ!」
フラットは満面の笑みでタクトに報告した。
「よぉ、お前ら無事だったか」
「ウェド。どうして助かったんだ?」
「それが幸運なことがあったんだ。炎の勢いがいきなりなくなってよ。そしたら突然消えたんだ」
興奮を抑えきれないようだ。
「なんだ?これ?」
ウェドの傍にあったものが目に入った。
「おお、これか?犬だ。ボッコボコにしてやった」
「ん?これは多分『機械』ですよ」
フラットが突然叫び出した。
「『機械』?」
「はい。あの時は眠くてよく分からなかったんですけど・・・まさか、本当にあるとは思いませんでした」
フラットは続けた。
「『機械』というのは基本的に鉄でできたルパスの神から授かった力で作られた兵器のことなんです。学校でちょうどこの機械の犬の説明がありました」
「機械・・・か」
タクトは原型を留めていないその機械を見下ろしなが復唱した。
「そんなことよりよ、パールが居なくなってよ。代わりにとんでもないやつが現れやがったんだ」
ウェドの指す方を見るとそこには、ひとつの村があった。
「あんなに大きな村なのに、どうして気付かなかったんでしょうか?」
「隠されてたんだ」
タクトはその場にしゃがむと一片の鏡の欠片を拾い上げた。
「パールはあの村に入ったのかな?」
「さぁな、居ねぇってことは、そういうことだろう」
そして、三人は気付いていた。
「一気にあの村まで走るぞ」
「タクトさん。置いてかないで下さいね」
「うん。多分だけど」
「走れ!」
三人が走り出すと同時に今までと比べものにならない程の犬の群れが暗闇から飛び出してきた。
「フラット!この辺りの草は燃えていない!燃やすんだ!」
「分かりました!」
犬に追われるより炎に追われる方がましだった。
「このまま一気にあの村に飛び込むぞ!」
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