俺とキミの時間。
「碧くん、やれば出来るんじゃん♪」
「俺をなめるなよ?」
「なめてませーん♪」
俺は今、勉強机に向かっている。
…やっぱり、ゆりには勝てなかった。
ここまで来たら、50番以内とは言わずに、10番以内にでも入りたくなる。
なんだろ…男のプライドってやつ?
俺に似合わねぇー。
「ゆりも勉強しよっと♪…碧くん、大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫」
「…時間だよ?」
「は?」
時計を見ると20時だ。
早く帰らないと夕飯が無くなってしまう。
「やばい!!」
本当にやばい。
今日はいろんな事で、やばい状況に陥ってるような気がする。
…気のせいか?
「ゆり、じゃあな!絶対、50番以内に入るからな!」
俺は変な捨てゼリフを残して、ゆりの家を後にした。
家に帰ると、直ぐさま母ちゃんに怒鳴られたが、それを無視して勉強机へ向かった。
来る日も、来る日も勉強をした。
テストに向けて。
………ゆりに言う事聞いてもらうためw
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