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水色のスケッチブック

[382]  ゆう  2009-02-15投稿
――――4年前、夏。11歳。

今日、11歳の誕生日。
学校は夏休みのため僕は
毎年勝手に誕生日を迎える。
でも、一人だけ毎年
祝ってくれる友達がいた。

-ピンポーン。
僕が玄関のドアを開けると
友達がいた。

『おめでとう!!佳っ』
『あぁ、ありがとう…』

友達の名前は瑞輝[♂](みずき)
サッカーが好きでかなりうるさい。

『今日は佳の誕生日だから
サッカーしよう!』
『いつもだろっ!』

別に誕生日じゃなくても
サッカーをやってるのに。
僕はスポーツは割と得意だけど
できればおとなしく絵を描いていたい。

『…ゴメン、今日誕生日だから家にいる』
『はぁ〜?つまんねぇよ、しょうがない
他の奴誘おう、じゃあまた明日』
『おう!』

…って明日もかよっ!
そういって瑞輝は走って行った。

僕は玄関のドアを閉めて
自分の部屋でおとなしく絵を描いていた。
今、家にはおばあちゃんしかいない。
だから家の中はかなり静かだ。

夢中になって絵を描いていたら
空は紅く染まっていた。

―プルルルル―プルルルル

電話がなった。おばあちゃんは
気付いていないのか電話にでない。
しかたないので僕が電話に出た。

『はい、夏島です』
『あっ!佳君?瑞輝の母です』
『あ、こんにちは。どうかしましたか?』
『……さっき瑞輝が…交通事故に…』
『えぇっ!?』
『今、さくら病院で手当をうけていて、
意識が戻らなくて』
『今からそちらに行きますっ!』
『…でも…暗いから気をつけてね』

僕は自転車に乗って急いだ。
ここからさくら病院は5分くらいだ。
僕はさっきのことを思い出した。
一緒にサッカーしてやればよかった。
そうすれば…
そう思うと涙が溢れた。
風を切って進む自転車とは逆に
僕の涙は流れて行った。

さくら病院について
受付で瑞輝のいる場所を聞いた。

『瑞輝さんは先程亡くなられましたよ』

その言葉を人事のように話す
この人に腹が立った。

『佳君!こっちよ』

瑞輝のお母さんがいた。
顔が赤かった。泣いたんだ。
そりゃそうだろうな。自分の息子だもん。

僕は瑞輝のお母さんについて行った。

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