誰も知らない人
「ねえ、れなちゃんて今彼氏いるの?」
「みなちゃんはどこにすんでるの?」
「ゆりちゃんの写メ、見たいなぁ」
人はみんな、誰かを求めて生きている。
一人ぼっちじゃいられないから。
15の時から出会い系サイトに居場所を求めて、いろんな人間を見てきたから、
今となっては、もう誰と出会っても、何も思わない。
ただ、一つだけわかってきた事は、居場所を求めていたつもりが、そこには何もなかったということだけだ。
表の社会で出会う人たちと、裏の世界で知り合う人。
昔は別け隔ていたけど、今やもう区別がつかない。
みんな同じにみえるから、興味もない。そんな自分も興味などない。
時々発作がおきる、眩暈も。自分が関わらなかった事で、幸せになっていただろう人間が、自分を怨んでいるからだ。
そこで、迷い猫が鳴いている。
それと同時に重たい空も。
一人でいることがこんなにも穏やかだとは思わなかった。
本当は、誰かが居てくれたらと思うはずだが、
今日という日は、一年で最も自分の存在が恨めしい。
全てがなかった事に。
出会った全ての人の記憶から、消え去りたい。
「みなちゃんはどこにすんでるの?」
「ゆりちゃんの写メ、見たいなぁ」
人はみんな、誰かを求めて生きている。
一人ぼっちじゃいられないから。
15の時から出会い系サイトに居場所を求めて、いろんな人間を見てきたから、
今となっては、もう誰と出会っても、何も思わない。
ただ、一つだけわかってきた事は、居場所を求めていたつもりが、そこには何もなかったということだけだ。
表の社会で出会う人たちと、裏の世界で知り合う人。
昔は別け隔ていたけど、今やもう区別がつかない。
みんな同じにみえるから、興味もない。そんな自分も興味などない。
時々発作がおきる、眩暈も。自分が関わらなかった事で、幸せになっていただろう人間が、自分を怨んでいるからだ。
そこで、迷い猫が鳴いている。
それと同時に重たい空も。
一人でいることがこんなにも穏やかだとは思わなかった。
本当は、誰かが居てくれたらと思うはずだが、
今日という日は、一年で最も自分の存在が恨めしい。
全てがなかった事に。
出会った全ての人の記憶から、消え去りたい。
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