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罪悪感 9

[338]  ユキ  2006-07-06投稿
【愛は二人が対面した事を知り…平常ではいられなかった。】

『社長!!』

『佐山君…?』

タクシーにのろうとした社長に翠は声をかけた。

『一緒に乗りたまえ…。』

タクシーの中。

社長…新条君と何かお話しましたか…?


『この原稿を見てほしい。』
『あ…新条君のですね。すみません二日も休んで…。』

『……寂しかったよ…』

『………え…?』

社長は原稿を差し出した。
『なんでもない。見たまえ…。』

『はい…。』
寂しかった…そう言いました?社長…。

社長は翠の方を見ようとはせず…窓の外をずっと見ていた…。
翠が原稿を読み終える…。

『良いと思います…不備もありませんし…。』

『それだけか?』

『…?えぇ…。』

俺の事を…愛していないというわけか…?

キキーッ

タクシーが会社に着いた…。
『今夜例の場所で。』

『わかりました…。』

社長…何が言いたいのですか…?

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