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先輩と……

[300]  アイアンマン  2009-02-17投稿
10年ぶりにゲロをぶちまけた。あんなにしんどいことは二度とごめんだと思っていたのに。
進歩したことといえば、きちんとトイレにぶちまけたということだ。
子供の頃はソファにぶちまけた。
掃除をした親はさぞたいへんだったろう。
涙目になりながら赤ちゃんのオムツを変えるために設置されたであろうベッドに座り込む。
いつか聞いた「自分のゲロをオカズにゲロを吐く」という言葉を実感した。
ああ。K先輩。僕はあなたにとってその程度の存在ですか。
うすうす感じていました。才能も容姿も平均より遥か下をいく僕にあなたは不釣り合いです。
昔からの甘えたの僕は姉もいないのにシスコンで、年上萌えでした。
あなたが親しげに話し掛けてくれることを、勘違いしてはいけないと自分に言い聞かせながらも、それでもあなたを憧れずにはいられなかった。
恋だったのかどうかは自分でもわかりません。人を好きになったのがそれこそ十年ぶりでしたから。
あの頃の感覚は遠い忘却の彼方です。

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