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妄想少女(ドリームガール)

[982]  カプチーノ  2009-02-19投稿
あれはちょうど朝の勝負を始めてから10連敗したときだった……。
「じゃんけんポン!」今俺からミルクセーキを獲得したドヤ顔の女子は幼なじみの[神谷 マイ(カミヤ マイ)]という。
また自己破産とか何とか言ってやがる。
「お前何でそんなに強いんだ??」
「ランちゃんのことなら………。」
「その名前は俺の親父の源氏名だろう。」
「同時にランちゃんが女の子に生まれたときの名前だよね!」
「とにかくこの学校でも親父はオフクロってことでとおすんだからやめろよ!」
「大丈夫だよ!授業参観とかないし!」
「念には念をってやつだよ!」
俺達は同じ高校に入学して同じクラスになった。
だが別に「一緒に行こうねっ!」ていって同じ高校に入ったわけでは断じてない。
「でももう会えないものだと思ってたんだけどな……。」
「だよねぇ〜!同じ高校とはねぇ〜!これも橋の真ん中夕日のおかげかな?」
「橋の真ん中夕日」とは橋の真ん中で沈みゆく夕日を一緒にみると結ばれる。という○○すると結ばれる系統の1番メジャーなものだ。
「まぁ偶然だったけどな……。」
その時俺は買い忘れた豆腐を買おうと橋を渡って、夕日を見ながら麻婆豆腐もいいなぁと考えていたとこだった。
アイツは何故か橋の向こう側から走ってきて急に抱き着いてきたんだっけ……。
そして俺の顔を見て我にかえり……。俺の顔面に右フック…………。なんだったんだろうなぁあれは。そしてKakukakushikajikaで夕日が沈むまで橋の上で言い争いをしていたっけ。
「何で抱き着いてきたのか未だに謎だ……。」
「うるさいなぁ〜!なんでもいいじゃんそんなこと!」この話しになるとマイは機嫌が悪くなるから早めに話題を戻すか。
「……んでじゃんけんにもどるんだけど。」
その時にちょうど‘今’と同じポーズをとったのだった。
「私の頭には障害があるの………知ってるよね?」マイには生れつき障害がある。例えばどうでもいいようなことを無意識に覚えていたり、数えていたり、例えば音楽。マイは何分何秒のここが好きっていったりする。まぁ俺も詳しくは知らないんだけど……。何となく聞きにくいと思っていたのだった。
「それがどう関係するんだ?」
「まぁよくわかんないけどそれのお陰の気がする………。」
これは嘘ついてるときのマイの口調だった。

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