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占い師 −短命−

[435]  LiLi  2009-02-19投稿
私は1歳になる頃、39℃
の高熱が出た。
排便は黒く、血が混ざっ
ていたので、母は近所の
小児科に連れて行った。
先生は診察の結果、風邪
だと判断した。
母は家に帰り、薬を投与
した。
2日経っても熱が下がら
ないので、今度は排便を
持って同じ病院に連れて
行った。
診察後、先生は母に「川
崎病だと思うので、紹介
状を書きます。」と言っ
た。
母は急いで私を紹介され
た病院に連れて行った。
結果は川崎病。
乳幼児に多くみられ、全
身の動脈が血管炎を起こ
し、病気にかかった子供
の15%ほどに、心臓に合
併症が起こり、冠動脈に
障害を残す病気らしい。
今では治る病気らしいが
当時は生死をかけた難病
だった。
1ヶ月近く入院をして、
無事退院をした。
父は私に関心のない人だ
った。
5歳になる兄もいたのに
母は1人でさぞかし大変
だったと思う。
当の私は、当たり前だが
その頃の記憶がない。
しかし、定期検診に行き
採血やエコー、その他も
ろもろの検査をしたり、
母から命懸けの病気をし
たと聞いていたので、そ
れなりに理解はしていた

月日は経ち、よく当たる
と噂される占い師のとこ
ろに、興味本意で行って
みることにした。
占い師は、
「あなた、弱いエネルギ
ーで産まれてて、本当は
短命なの。
子供の時に大きい病気し
た?」と言った。
話してもないのに当てら
れてとても驚いた。
「その時をきっかけに守
御霊が頑張ってエネルギ
ーを強くしてくれたの。
あなた死なない。
大きい事故にあっても、
どんな病気をしても、自
殺をしても。
あなたは死なない。」
要するに何があっても死
ねないのだ…。
病気は私の人生の分岐点
だった。
あの時死んでいたら、今
の自分はいない。
そう思うとやっぱりどこ
か悲しくなる。
運勢を変えることは難し
いと言われているけれど
変わってくれた。
だから、全ての人がこれ
から出会う悪運を変える
ことができるかもしれな
い。
守ってくれる人が自分に
憑いてくれている事を忘
ないで。
死なせないでくれた守護
霊と母と医学に感謝をし
た。
そして占いを少し信じる
ようになった。

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