君へ贈るよ
――モノローグ――
ねぇ、幸信、覚えてる?
私の夢…。
まだ幼かった私はいつも幸信にいってたよね。
それを聞いてる時、いつも笑ってくれたね。
幸信にとっては、ただの小さい頃の幼い夢だって思ってるだろうけど、今も私は願ってるんだ。
「お姫様になりたい」
まぁ、その頃の私にとって、お姫様は「特別」だったから。
今も、「特別」になりたいなって思ってるよ。
お姫様みたいに国のみんなの「特別」じゃなくていい。
だから…。
だから…
君にとっての「特別」になりたいんだ…。
小さな頃から私は君の背中を見て育ってきた。
君の背中は大きくて…
いつかその背中に追いつける日は来るのかなっていつも考えてる。
そうやって、君を追い掛けてる間に、どこかに行ってしまうんじゃないかって、いつも心配なんだ。
大切なものがなくなった時、そばにいてくれたのは君だから。
一緒に泣いて、また笑わせてくれたのも君だから。
君を失ってしまうのが…怖くてたまらないよ。。
だから、あと少し。
あと少しだけそばにいていい…?
昔みたいに、眠れないときはそばにいて?
悲しいときは一緒に泣いて?
…なんて、いってもいいですか?
ねぇ、幸信。
こっちむいてっ!!!
一緒に笑おうよっ!!
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