Push!Push! #1
時計を見るとPM8:05を指していた。
ネクタイをゆるめ、クローゼットを開け、ハンガーをとりスーツをかける。
毎日の仕事から帰ってきての
同じ作業。
苦も感じなかったし、楽しいとも思わない。
部屋につくのも毎日1分と違わない。
高校から着てるジャージに着替えた後は
下に降り、母親の作った晩飯を食う。そして風呂に入り、眠くなるまでテレビを見るかゲームをして過ごす。
ゲームソフトももう2年、新しいのを買っていない。
同じゲームをずっと目標もなく繰り返している。
そしていつもの時間に床につく。
高校を出て社会人になり
1年半同じペースの繰り返し。
高校時代もいじめられっこでもなければ、いじめっこでもなかった。
テストも平均は取れた。
体育のテストも平均だった。
高望みをしない周囲は安心していた。
おれはただそういった月日を過ごしてきた。
AM7:00に目覚ましが鳴る。 時計を止めジャージを脱ぎスーツに着替えて
下に降りる。いつもと変わらない朝。
おれが席につくと同時に父親は立ち会社に出る。
「おはようさん」
と言いながら、母親はトーストを出す。
おれは無言のまま新聞を開けトーストを食べる。
いつもの時間の満員電車に揺られ会社につきタイムカードを押す。
ガチャン、という音が以外に好きだったりした。
最近の不況のせいもあってか、少子化も手伝い、我が社の文房具の売上は落ちていた。
毎日朝礼の部長の小言から1日がはじまる。
営業の仕事と言っても、まだ新人扱いなので、先輩と一緒に得意先に回り、お茶を飲み、談笑し、それを2〜3件繰り返すと
会社に戻り、書類整理。
これもだらだらしなければ、時間が余ってしまう。
そして決まった時間にタイムカードを押し、決まった時間に家に帰る。
いつものように下に降り、晩飯を食っていると
「今週の土日、法事やねんけど、あんたどうする?」
洗い物の手を止め母親が聞いてきた。
「ええわ」
おれは口の中の料理を飲み込んで愛想なく返事した。
「ふむ」
母親が洗い物に手を戻した。
いつもと変わらない日々を過ごし、両親は金曜の夜に親戚の家に出掛けた。
そして土曜の朝がきた。
ネクタイをゆるめ、クローゼットを開け、ハンガーをとりスーツをかける。
毎日の仕事から帰ってきての
同じ作業。
苦も感じなかったし、楽しいとも思わない。
部屋につくのも毎日1分と違わない。
高校から着てるジャージに着替えた後は
下に降り、母親の作った晩飯を食う。そして風呂に入り、眠くなるまでテレビを見るかゲームをして過ごす。
ゲームソフトももう2年、新しいのを買っていない。
同じゲームをずっと目標もなく繰り返している。
そしていつもの時間に床につく。
高校を出て社会人になり
1年半同じペースの繰り返し。
高校時代もいじめられっこでもなければ、いじめっこでもなかった。
テストも平均は取れた。
体育のテストも平均だった。
高望みをしない周囲は安心していた。
おれはただそういった月日を過ごしてきた。
AM7:00に目覚ましが鳴る。 時計を止めジャージを脱ぎスーツに着替えて
下に降りる。いつもと変わらない朝。
おれが席につくと同時に父親は立ち会社に出る。
「おはようさん」
と言いながら、母親はトーストを出す。
おれは無言のまま新聞を開けトーストを食べる。
いつもの時間の満員電車に揺られ会社につきタイムカードを押す。
ガチャン、という音が以外に好きだったりした。
最近の不況のせいもあってか、少子化も手伝い、我が社の文房具の売上は落ちていた。
毎日朝礼の部長の小言から1日がはじまる。
営業の仕事と言っても、まだ新人扱いなので、先輩と一緒に得意先に回り、お茶を飲み、談笑し、それを2〜3件繰り返すと
会社に戻り、書類整理。
これもだらだらしなければ、時間が余ってしまう。
そして決まった時間にタイムカードを押し、決まった時間に家に帰る。
いつものように下に降り、晩飯を食っていると
「今週の土日、法事やねんけど、あんたどうする?」
洗い物の手を止め母親が聞いてきた。
「ええわ」
おれは口の中の料理を飲み込んで愛想なく返事した。
「ふむ」
母親が洗い物に手を戻した。
いつもと変わらない日々を過ごし、両親は金曜の夜に親戚の家に出掛けた。
そして土曜の朝がきた。
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