air?
レックスがボーっと『空』を見ているとハウィーとフィーがやっとトンネルからでてきた。 ハウィーもレックスと同じようにただ『空』を見つめた。 「兄貴ぃ、人がいるぞぉ。」 「あぁたしかに人がいる。しかも1人は女だ。グヒヒッ、今日は久しぶりに女を食えるぞ。」 醜い姿の何者かが岩山からレックス達を観察するように見ていた。 「レックス、そろそろ行くぞ。腹減って倒れそうだよ。」ハウィーは先に歩きはじめた。 レックスとフィーもハウィーの後ろにつづいた。 しばらく歩くとまた疲労がでてきた。何度か休みをとりまた歩きはじめる。さらに歩くとまわりは岩が多くなってきた。どうやら砂漠はぬけたようだ。 岩山を歩く。「さがれ!」 レックスが突然叫んだ。 3人は後ろにさがると何かが岩山からおりてきた。 「兄貴ぃ、久しぶりの女だぁ。俺にも少しわけてくれよ兄貴ぃ。」 「あぁ、お前にもわけてやるよ。でもあの女、肉が少ないなぁ。グヒヒッ。」 醜い姿の何者かがこっちを見ている。手には大きな斧を持ち鎧をきている。 「地上の人間は人間を食うのか?」 ハウィーが冗談っぽく言うとフィーは首を横に振った。 レックスとハウィーは剣を抜き身構えた。
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