スラム part30
大会の閉会式が終わった。
結局、団体戦は翔が3-2で秋沢を敗り、優勝した。
翔星は強い選手を完全にまわしていたようで、後半の2試合は落とした。
そのあと、昼休憩を挟んですぐに各階級の個人戦が始まった。
個人戦も優勝や準優勝は名門校ばかりだった。
やっぱり私学は強い高校が多いな。
勉強になった。
修二は会場を出て、帰路についた。
「嘉谷!!」
後ろから声がした。
振り返ると、背は修二と同じくらいの見覚えのない男が立っていた。
「君、嘉谷だよな?」
その男が聞いてきた。
見覚えのない、いや、そんなわけないだろ。
俺はこいつをよく知ってる。
団体戦で秋沢の選手を一瞬で投げたやつだから。
違うだろ。俺はもっと前から知ってるんだ。
「俺のことわかる?」
男が聞いてきた。
「あぁ、覚えてる。」
修二の口から無意識に言葉がもれる。
「それなら話が早いな。壮真はうまいことやってる?」
壮真…あぁ、新藤のことか。
「やってるよ。あんただったのか。あいつの言ってた先輩って。」
新藤が俺のよく知ってる人だと言ってた意味が今ならよくわかる。
名前もはっきりわかる。
市瀬真也(いちせしんや)。中学最後の大会、俺はこいつに負けたんだ。
修二は市瀬をみながら心の中でささやいた。
この日、修二の消えてしまっていた柔道の炎が再び燃えだすのであった。
結局、団体戦は翔が3-2で秋沢を敗り、優勝した。
翔星は強い選手を完全にまわしていたようで、後半の2試合は落とした。
そのあと、昼休憩を挟んですぐに各階級の個人戦が始まった。
個人戦も優勝や準優勝は名門校ばかりだった。
やっぱり私学は強い高校が多いな。
勉強になった。
修二は会場を出て、帰路についた。
「嘉谷!!」
後ろから声がした。
振り返ると、背は修二と同じくらいの見覚えのない男が立っていた。
「君、嘉谷だよな?」
その男が聞いてきた。
見覚えのない、いや、そんなわけないだろ。
俺はこいつをよく知ってる。
団体戦で秋沢の選手を一瞬で投げたやつだから。
違うだろ。俺はもっと前から知ってるんだ。
「俺のことわかる?」
男が聞いてきた。
「あぁ、覚えてる。」
修二の口から無意識に言葉がもれる。
「それなら話が早いな。壮真はうまいことやってる?」
壮真…あぁ、新藤のことか。
「やってるよ。あんただったのか。あいつの言ってた先輩って。」
新藤が俺のよく知ってる人だと言ってた意味が今ならよくわかる。
名前もはっきりわかる。
市瀬真也(いちせしんや)。中学最後の大会、俺はこいつに負けたんだ。
修二は市瀬をみながら心の中でささやいた。
この日、修二の消えてしまっていた柔道の炎が再び燃えだすのであった。
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