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(仮)消えた男…陰の薄い恋…8

[486]  月の狼  2009-02-22投稿
1.楽園

伊井 香 は電車に乗っていた…
突然、怪しい連中に追われて何とか逃げて電車に乗り込んだのだ…
だけど伊井 香 は警察に追われている事には全く気が付いて無かったのだ…
無我夢中で電車に乗ったので何処に行くのかも分からないのだ…
でも例え行き先が分かったとしても、どうでも良かったのだ…
伊井 香 は親も兄妹も親戚も友達も居なかったのだから…
実は伊井 香 は孤児院で育ったからだ…孤児院でも誰一人として仲の良い仲間も作らなかったからだ…
誰も頼る人が居ない…何処に向かって良いのか?本当に分からないでいた…
でも何とか逃げ切れた!
この電車も1度、ドアが閉まったが…好意で開けてくれたのだ!その時、電車に乗ったのは伊井 香 しかいなかったから!確実に追っ手を振り切った!
電車も3両編成で1両に7〜8人しか乗ってない…
いくらか電車に揺られ安心したせいか…伊井 香 は電車の中で寝てしまった…

目が覚めた…まだ少し頭がボォ〜っとしている…

??「あら?!目が覚めたのね!ど〜お気分は?」

周りを見渡した…?!かなり年代物の高級な感じの家具が並んで置いて有る!
天井も高く見事なシャンデリアが、ぶら下がって…普通の人では、まず見る事が出来ない部屋だ!
ベッドも物凄く高級なキングサイズのベッドだ!
こんなベッドは外国の映画でしか観た事がない…
その高級ベッドで目を覚ましたのだ!
まるでフランスの宮殿の様で夢の様だ!
夢なのか?起きてるのか?現実なのか?さえも分からないぐらいだ…

安野 丈「あの〜…ここは?どこですか?あなたは?誰ですか??なぜ?俺は、ここに居るのですか??」

??「そんなに一度に聞かれても困るわ…答られないじゃない…」

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