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Push!Push! #7

[511]  ねむしゅー  2009-02-24投稿
冗談じゃない
息もできない、動くこともできない

そんな苦しみだった

「入ってまいましたね、はは」

蹴った片波さんが笑う

まわりからも笑い声がする

初めて殴られた苦しみがわかった
ここに来なければ、一生知らなかっただろう

多くの人は知らないかもしれない、この苦しさ

おれは、しばらくしてようやく立てるようになり
列から外れた


練習のあと、道場をみんなで掃除する

その掃除のあとに

「打たれる練習もしましょうか」
片波さんがニコッと笑い寄ってきた

打たれる練習…

嫌な予感がした

的中した

ただひたすら、相手に殴られるだけの
単純な練習

家に帰ってからも、その痛みは残っていたが
なんだか嬉しかった
空手が上達した気がした


翌週になっても殴られたアザは消えなかった

スーツでよかった…

薄着でこんな無数のアザ見られたら…


しばらく練習で倒される日々は続いたが

なんとか練習の最後まで
立っていられるようになった

みんなからも誉められる

みんなとも慣れ
自分から話し掛けるようにもなった

練習後、テンションの上がってたおれは

「もっと練習したいなぁ」

ボヤっと言った

周りからは

「お〜」

など驚いたどよめきが起こる

すると片波さんが

「他の曜日にも練習あるんですが…」

それは知っていたが
帰宅時間上、練習時間には間に合わない

そう答えると

「それじゃぁ、夜11時までは自由に道場使っていいので…」

それも知っていたが
なにせ自分は新人なので
来ていいか不安だったのだ
けど許可がおりたと思った
家での腕立て伏せなどは
続けているが
登場には殴れるサンドバッグがある

自主トレも格段アップするはず

「でもその時間は、この土曜練習に来てない人が来てますので…気をつけてくださいね」
ニコッと笑わなかった

少し意味深なのは感じたが
自主トレできる という嬉しさに舞い上がっていた


そして月曜の朝
夜の事を考えてうきうきしていた。

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